一期一会の街

先週は水曜日から3日間続けての撮影仕事。初日は都内で時計業界の展示・商談会で某時計メーカーの展示の撮影。翌日は八景島シーパラダイスに新設された巨大迷路の撮影。三日目は熊本県八代市の某総合住宅機器メーカーの展示施設の撮影。撮影現場がバラエティーに富んでいて飽きることがない。ただ、巨大立体迷路のアスレティックコース撮影後は筋肉痛になりそうに。そんな心配をしつつ熊本へ。

熊本での撮影現場は八代市の海に近い、海岸線を前にした工場内。当初は熊本空港からすーぱーばんぺいゆと呼ばれるマイクロバスで八代市へ向かい、新八代駅からタクシーに乗り継ぐ予定だった。たまたま親切な運転手さんで現場の場所を説明すると終点の車庫に近いのでそこまで乗った方が安いし、便利とのこと。アドバイスに従って終点まで乗ることにした。そこまで乗客は私ひとりだけ!約1時間半、貸切バス?に揺られ、八代市の主要ホテルを回りながらのプチ市内観光?車窓から初めて訪れた街を眺めながら、おそらくもう来ることはないのだろうな・・と。

仕事柄、国内の色々な街を訪れるが仕事でなければ訪れることのない街。おそらく再び訪れることのない一期一会の街がある。そういう出会いがこの仕事のちょっとした楽しみでもある。欲を言えばもう少し時間的に余裕を持って街をゆっくり歩いてみたいと思うのだがなかなか間々ならない。

LEICA Q

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ワンオペ

8月が過ぎてあっという間に9月も5日。やはり忙しくなるとなかなかブログに向かえないものだ。暇な8月から繁忙期の9月~11月に突入したがしばらく撮影仕事が空いたので勘が戻るのに少し時間がかかりそう。仕事が詰まっていると一連の撮影プロセスも自然と体が動く。そういう意味では撮影も体を動かすアスリートにも似ているように感じる。

撮影も最初のイマジネーションとそれに続く様々なアクションが水の流れのように自然と流れていくときは上手くいっている証拠。そこがどこかで少しでも停滞し、迷うと大切なポイントをなかなか見つけられずに終わることがある。それでもなんとか格好をつけられるのは長年の経験の賜だが内心はスッキリしていない。そういう意味でも出来るだけ撮影現場に出たいのだが今度はその分の補正作業が年々厳しくなってきている。

最初から最後までワンオペでやらないとクオリティが守れないと考えてこのスタイルを貫いてきているが、この世界の他のカメラマンは分業も多く、今まで考えないようにしてきたがちょっとしたハードルを迎えている感じだ。ましてスチールとムービーをワンオペで同時撮影などもたまに依頼されるので体がいくつあっても足りない感じだ。それでもワンオペスタイルは変えられない性格なのも分かっているので悩ましい。

LEICA Q

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夏から秋へ

今日で8月も終わり。今年の8月は例年に無く仕事も暇、憂鬱になるほどの記録的長雨、色々あった夏も終わる。9月からはありがたいことに多くの仕事の依頼を頂いていてまた忙しい日常に戻る。去り行く夏と訪れる秋の繁忙期。自宅周りの光景も夏から秋へと変わりつつある。

秋の光景も好きだが毎年繁忙期のため、落ち着いて周りの光景を見ることが少なくなる。夏の角度の高い強い光、見るものすべてが焼かれてしまうのではないかと思うほどの気温、深く青い空に白くクッキリと浮かぶ雲の塊、そういう去り行く夏の光景が好きだ。名残惜しいが来年までしばらく見納めになる。

閑話休題。自分のLEICA Qはチタングレーだが、先月、突然販売終了になった。発売は昨年11月なので約8ヶ月間の販売で終わってしまった。基本モデル?のブラックは継続して販売されている。ただ、そのブラックも2年が過ぎているのでそろそろモデルチェンジ?と思ったがショップで尋ねると特にそういう情報は無くて今でもQの人気は高く、入荷すると割と早めに売れていくらしい。同じスタッフからチタングレーは運が良かったですね。と。探している人も居るんですよ。だそうだ。

LEICA Q

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ネグローニドライビングシューズ

アップルウォッチを使い始めて毎日の歩数と距離、消費カロリーなどがリアルタイムで把握出来るようになって歩くことへの意識が上がり、それとともに靴の重要性を痛切に感じるようになった。カメラマンは現場によっては一日に20,000歩、20キロくらいは無意識で歩いてしまう。それだけ歩くと自分の足に靴がフィットしているかどうかは大きな問題でカラダに与える影響も少なくない。

現在、一番のお気に入りのシューズはネグローニ。プライベートと少々ラフでも許される現場の場合、ネグローニのドライビングシューズIDEAを愛用している。ここのスニーカーはイタリアンレザーとソールをベースに優れたデザインと随所に工夫とオリジナリティがあり、独特のインナー形状からくるフィット感と履き心地は素晴らしい。ドライビングシューズと謳っているだけあって運転中のソールの感覚はナチュラルでとても秀逸。履きおろした直後でも足に吸い付くようなフィット感は他のスニーカーが履けなくなる。

どこへ行くのも常に車移動で距離も歩く方なので自ずとドライビング&スニーカータイプのものになる。常時4~5足くらいを履き替えながら、色のバリエーションなどでTPOに合わせて使用している。純国産で海外のブランドモノや特別高価なものでもない。だが厳選した素材と拘りのデザイン、履き心地を追求した逸品だ。昨年からお気に入りで定番になっている。靴のセレクト=足のケア、すなわちカラダのケアにも繋がると感じている。

LEICA M9-P / Thambar 90mm f2.2

LEICA M9-P / Thambar 90mm f2.2