感動を伝えるアナウンサー

全豪オープンテニスは大坂なおみちゃんが全米に続きグランドスラム連覇で見事にチャンピオンに輝いた。同時に世界ランキングもトップに躍り出た。昨年の今の時期は72位でグランドスラムも3回戦どまりだったことを考えると信じられない成長ぶりで21歳の若さと持って生まれた資質、ハードなトレーニング、そして優秀なスタッフの力だ。彼女の誠実さもチャンピオンに相応しい。

彼女のテニススタイルはTVで観ていても気持ちが良い。高速で強力なサーブと思い切りの良いリターン、ストロークプレーのスピードとコントロールはチャンピオンになるべくしてなったと言える。ランキングトップとなると他の選手からも研究されて今後はさらに厳しい試合も待ち受けているかもしれないが彼女ならば全仏、全英連覇も夢ではないと思えてくる。凄い選手が出てきたものだ。

昨夜は別の視点で面白かったのはTV中継のアナウンサーによって感動の伝わり方も違ってくること。いつもはテニスと言えばWOWOWだが昨夜はNHKも生中継していた。WOWOWは鍋島アナ、NHKは鳥海アナ、個人的にはWOWOWの鍋島アナの声とリズムがとても好きだが昨夜に限って言えばNHKの鳥海アナがとても良かった。鳥海アナと言えばソチオリンピックフィギュアスケートフリーの奇跡の演技の浅田真央ちゃんの時のアナウンサー。

浅田真央ちゃんを讃えつつも深い感動を伝えるアナウンサーぶりは鮮明に記憶しているが昨夜も重要なポイントでの実況は素晴らしかった。よくよく調べてみるとピョンチャン金メダルの羽生君やサッカーロシアワールドカップのコロンビア戦など巡り合わせだろうが何かを持っているアナウンサーは居るものだ。

LEICA Q-P

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2019 australian open

全豪オープンが佳境だ。残念ながら錦織君は準々決勝でジョコビッチに敗れてしまった。これで15連敗!ランキングやドローの関係上、いつもベスト8やベスト4あたりでこの難敵に当たる。そこまでに体力も何も使い果たしてのジョコビッチ戦はどう考えても勝ち目がない。元々フィジカル的にハンデを背負っている錦織君、今後、グランドスラムで勝ち抜く為には余程の肉体改造をしなければ勝ち目はないように思える。

逆に大坂なおみちゃんは快進撃で悠々ベスト4に進んだ。女子として180cmの長身は錦織君とは対照的にかなり有利、しかも男子並みの高速サーブに加えてこの全豪ではリターンも意図的に高速リターンを駆使して観ていて負ける気がしない。さらにここ数年で減量しつつもパワーも付けて全米に続く4大大会連覇とランキングトップも夢ではない。いつもハラハラドキドキの錦織君とは雲泥の差で残酷だがフィジカルの差はスポーツにおいては大きいと痛感する。

昨年末のこのブログでテレビを65インチに変えたことを書いた。大型画面で観る全豪はまるでアリーナのスタンド最前列から観戦しているようでもの凄く臨場感がある。サッカーもピッチが大きく選手一人一人の動きも良く見えて最高だ。大型画面でのスポーツ観戦は予想を遥かに超えた迫力がある。

LEICA Q-P

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オスタペンコ

テニスの話題ばかりになってしまうのはこの時期仕方ない。全仏オープンテニス、女子決勝はランキング4位のハレプと47位でノーシードのオスタペンコ。結果はオスタペンコが優勝!ノーシードの選手の優勝は全仏がオープン化以降初だそうだ。しかも20歳の若さ。観ていて気持ちの良い試合だった。

途中、ハレプの流れになってこのままハレプが悲願の優勝を勝ち取るかに見えた。しかし、若さゆえか何も失うものの無いオスタペンコ。ピンチでも今まで通した攻撃的なテニスで乗り越え、最後までそのスタイルを変えず優勝してしまった。最後のマッチポイント、普通の選手ならば緊張してしまう場面でも最後も素晴らしいリターンを決めてアッサリ優勝を決めてしまった。4位のハレプでも最後はお手上げ状態だった。

この試合を観て今大会の錦織圭のことを思った。すでにここでも書いたが今回の全仏は何かイライラしていて落ち着かず、好不調の波が激しく、全く安定したテニスではなかった。3年前全米でファイナリストになった頃は終始チャレンジャー精神でジョコビッチ戦の時も攻撃的なテニスでトップコンテンダーを破り、決勝まで上り詰めた。オスタペンコを観ているとあの頃の圭を思い出した。

今の圭はトップテンランカーではあるがトップではない。まだまだチャレンジャーである。今の圭に必要なことはオスタペンコのように何も恐れない攻撃的なテニスに戻ることではないか?女子の決勝を観てそんなことを思った。

LEICA Q

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錦織圭に感謝

全仏オープンテニス。錦織圭はアンディ・マレー相手に準々決勝敗退で終わった。
今回の全仏での圭は少しおかしかった。好不調の波が極端だった。6-0でセットを取ったかと思うと0-6で失ったり、マレー戦での3セット目のタイブレークも0-7という信じ難いスコア。
圭に何が起こったのか?ネットでは色々な噂が飛び交っている。特にラケットを叩き壊したチョン戦は驚いた。どちらかと言うと温厚なタイプの圭がラケットを壊すとは・・・。マレー戦でも壊しそうになるほどイライラしていた。何が起こっているのか?真実は本人にしか分からないことだが残念でならない。

ただし、これだけは言えることは圭には感謝しかない。ここ数年、グランドスラムで日本人が優勝できる可能性を感じさせてもらいながら観戦できることの幸福は本当に感謝しかない。
おそらく本人の努力は我々には想像できないくらいのものだろう。ランキングトップ10の選手を見渡しても圭ほど華奢な選手は皆無である。チョン選手も彼のステートメントを要約すると「憧れの圭とプレーできたことは大変光栄なこと。彼がアジアナンバーワンであることに間違いはない。あの体であのポジションに居る圭はアジアのテニスプレイヤーにとって励みになる。」

今の圭のポジションが当たり前に感じ、負け方に不満を持つファンも居るが、日本のテニス界にとって圭の貢献度は過去の選手と比べるべくも無いほど偉大だ。本当に感謝しかない。いつの日かきっと良い結果が出ることを信じている。

LEICA M9-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

LEICA M9-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

原点の大切さ

昨夜の全仏テニス。第一セットの錦織圭の調子は酷かった。このままアッサリ負けてしまい、そのままランクも落ちてますます酷い状態になることも予想された。
ところが、テニスはやはりメンタルが占める割合が多いスポーツだ。解説の松岡修三も言っていたが我慢のしどころでどれだけ素直に向き合えるか?原点に戻ってひたすら自分のテニスができるか?自分のラケットを友達と思えるか?もう技術云々ではないらしい。

TVの画面と松岡修三の解説でしか推測はできないが、体調も足の具合もメンタルも最低の状態から逆に力が抜けてひたすら忠実にボールを返すことを続けているうちに暗いトンネルを抜けていつもの圭が戻ってきた。そんな印象を受ける試合だった。第1セットが0-6だったのが第4セットの6-0はその証。
トップアスリートになると一部のバランスが崩れることによって試合中にそれを正しい方向へ戻す本能が働くかのように思える。最後は本調子の時のような躍動感が蘇って最終セットの結果となった。
試合後のインタビューで「後半はラケットにボールが乗ってきているのが分かった」と。「自信がついてきた」とも。昨夜の試合は色々な意味で非常に面白かった。準々決勝のマレー戦も期待が持てる。

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH. Black Chrome

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH. Black Chrome