FIRST STYLE

SUMMARON-M 28mm F5.6は往年の銘玉LマウントSUMMARON 28mm f5.6の復刻版として2016年にオリジナルと同じレンズ構成、仕上げも同じシルバークロームで発売された。その通称赤ズマロンが今年の2月にリミテッドモデルとしてマットペイントのブラックバージョンがリリースされた。ペイントと謳っているが実物はブラッククローム調。奇しくもブラッククロームのM10-Pともグッドマッチングとなった。

オリジナルも復刻版も共にスタンダードモデルはシルバークロームのみの為、ブラックの赤ズマロンはライカにとって初のモデルとなった。復刻モデルとなればフィルム時代の外付けファインダー28mm/SLOOZが良く似合う。ELMARIT 28mm / 1stを所有していた時のものをレンズ本体を手放した後も大切に保管していたことが役に立った。余談だがライカのアクセサリは絶対に手放してはいけないという金言がある。特に古いものはコンディションの良いものが年々入手し難くなってきているからだ。

M型ライカの長い歴史の中でブラックの赤ズマロンとSLOOZのスタイルはFIRST STYLEとなる。ライカフリークにとっては堪らない姿だ。このスタイルを眺めては一人悦に入っている。ブランデー片手になんて言えればオツだが最近はもうアルコールはNGなので眺めているだけだ。

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LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm F5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm F5.6

EMOTIONAL SPORTS!

この時期、WOWOWのテニスが熱い!毎年、グランドスラムの時期にはWOWOWに釘付けになる。全豪、全仏、全英、全米と4大大会は夜から朝方までCM無しの生中継!民放の地上波では考えられない。最近強く思うが世界レベルのスポーツはもう地上波では無理な時代だ。今回のサッカー、コパ・アメリカの日本代表戦もDAZNのみの中継になったらしい。もはやスポンサーやTV局の思惑に左右された番組を無理やり観させられる時代ではないと痛感する。

ところで自分の世代ではテニスは軟弱なスポーツというイメージが強かった。だが毎年、WOWOWの中継を観てこんなにも激しく、孤独で、感情的なスポーツだとは思ってもみなかった。自分自身のパフォーマンスや判定に激しく怒り、怒鳴り散らす、ワンショットごとに感情の起伏が変化し、観ている方にも手に取るように伝わる。こんなスポーツは他にはない。

昨夜は錦織君が地元フランスのペールと2日間に渡る死闘を制し、ベスト8に進出した。次の相手はクレーコートのキングで全仏を11回制覇しているラファエル・ナダルだ。楽に勝ちあがって体力も気力も充実しているナダルに対し、ここまで勝ち上がるのに消耗し尽している錦織君に勝ち目はほとんどない状況だ。

テニスプレイヤーとしてはフィジカル面で圧倒的にハンデを背負ってもランキングトップ10内で挑戦し続けている錦織君はそれだけで賞賛に値する。もしテニスの神様が居るのならば必死で頑張っている錦織君に微笑み、グランドスラムを制覇する彼の姿を見せて欲しいものだ。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

黄金のバンタム

昨日19日未明、イギリス・スコットランドのグラスゴーで行われたバンタム級WBSSセミファイナル、井上尚哉vsエマニュエル・ロドリゲスの対戦は井上尚哉の衝撃的な2ラウンドTKO勝利となった。自分を含む多くの井上尚哉ファンたちは今回のような結果を願ってはいたがまさかあのような大舞台で現実になろうとは・・相手は無敗のチャンピオンである。いやはや井上尚哉というボクサーは想像を超えるボクサーだ。

大昔の話だが、かつてファイティング原田という名ボクサーがいた。自分が中学生くらいの頃だったと思う。ラッシュ時のパワーが凄まじく、無尽蔵のスタミナで数々の心に残る試合で今でも語り草になっているボクサーだ。モノクロのTV映像でのアグレッシブで心躍る試合っぷりを今でも記憶している。世界ボクシング殿堂入りした唯一の日本人ボクサーで初めて世界的評価を受けたボクサーだった。

その当時、今回の井上尚哉と同じWBAバンタム級チャンピオンにはブラジルのエデル・ジョフレという伝説のボクサーがいた。井上と同じように無敗の王者として君臨し、生涯成績は78戦してたったの2敗しかしなかったボクサーだ。バンタム級史上最強と評価する専門家も多く、認定団体がWBAと設立間もないWBCの二つしかなかったチャンピオンの価値が今よりも遥かに高かった時代だ。ゆえに彼は別名「黄金のバンタム」と呼ばれていた。その生涯たった2回の敗戦をさせたのがファイティング原田だった。

井上尚哉を見ているとファイティング原田とイメージが被る。ボクシングのタイプは違うがファンの心を強烈に惹きつけるボクシングスタイル、さらに世界的に評価されている点も同じだ。ただし、ボクサーとしての技術力・パンチ力・知性などは井上尚哉の方が上回っている気がする。エデル・ジョフレを破ったファイティング原田を上回っているとなれば井上尚哉こそ黄金のバンタムの再来と言える。

人間性も優れている井上尚哉、今や井上尚哉は26歳にして日本人ボクサー史上最高傑作の評価を得ているのも頷ける。この先どこまで昇り詰めるか楽しみでならない。

追記
ボクサーとしては2015年に具志堅用高氏、大場政夫氏が新たに殿堂入りしていた。具志堅用高氏は日本人ボクサーとして世界王座連続防衛記録保持者。大場政夫氏は故人でチャンピオンのまま亡くなった唯一のボクサー。このお二人ともリアルタイムで熱狂したボクサーだった。機会があればまた書きたいと思う。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

THE MONSTER

THE MONSTER、井上尚哉のWBSSセミファイナル、エマニュエル・ロドリゲス戦が日本時間19日未明にイギリス・グラスゴーで行われる。これほど世界中のボクシングファンの期待が集まる日本人選手のタイトルマッチがあっただろうか?井上尚哉のことは以前にも書いたが今回は注目度も期待度もマックスだ。掛け値なしに日本人ボクサー最高傑作のタイトルマッチだ。

階級を超えたパンチ力とスピード、まともに打たれた事など観た事がないディフェンス、ボディブローも破壊力があってフットワークも秀逸でウィークポイントが見当たらない。唯一の不安は当日のコンディションのみで相手の力量など無関係と感じられるのが凄い。パンチ力、スピード、テクニック、それぞれ個々の能力だけが優れたボクサーは数多居るが彼のように全てがバランス良くかつ飛び抜けている選手は世界でも数人だ。彼が打たれて負ける姿が想像すらできない。

自分も年齢なりに多くの日本人ボクサーを見てきたが今までこんな選手は見たことがない。日本ボクシング界の至宝だ。幸い今回は民放ではなくWOWOWのエキサイトマッチでの放送。民放の無駄にイベントチックな放送内容や放送前の煽るような次元の低い番宣も無い。ボクシングを純粋に楽しめる環境で今からワクワクが止まらない。今回も衝撃的なKO勝利を全世界のボクシングファンに見せつけて欲しい。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6