EMOTIONAL SPORTS!

この時期、WOWOWのテニスが熱い!毎年、グランドスラムの時期にはWOWOWに釘付けになる。全豪、全仏、全英、全米と4大大会は夜から朝方までCM無しの生中継!民放の地上波では考えられない。最近強く思うが世界レベルのスポーツはもう地上波では無理な時代だ。今回のサッカー、コパ・アメリカの日本代表戦もDAZNのみの中継になったらしい。もはやスポンサーやTV局の思惑に左右された番組を無理やり観させられる時代ではないと痛感する。

ところで自分の世代ではテニスは軟弱なスポーツというイメージが強かった。だが毎年、WOWOWの中継を観てこんなにも激しく、孤独で、感情的なスポーツだとは思ってもみなかった。自分自身のパフォーマンスや判定に激しく怒り、怒鳴り散らす、ワンショットごとに感情の起伏が変化し、観ている方にも手に取るように伝わる。こんなスポーツは他にはない。

昨夜は錦織君が地元フランスのペールと2日間に渡る死闘を制し、ベスト8に進出した。次の相手はクレーコートのキングで全仏を11回制覇しているラファエル・ナダルだ。楽に勝ちあがって体力も気力も充実しているナダルに対し、ここまで勝ち上がるのに消耗し尽している錦織君に勝ち目はほとんどない状況だ。

テニスプレイヤーとしてはフィジカル面で圧倒的にハンデを背負ってもランキングトップ10内で挑戦し続けている錦織君はそれだけで賞賛に値する。もしテニスの神様が居るのならば必死で頑張っている錦織君に微笑み、グランドスラムを制覇する彼の姿を見せて欲しいものだ。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

感動を伝えるアナウンサー

全豪オープンテニスは大坂なおみちゃんが全米に続きグランドスラム連覇で見事にチャンピオンに輝いた。同時に世界ランキングもトップに躍り出た。昨年の今の時期は72位でグランドスラムも3回戦どまりだったことを考えると信じられない成長ぶりで21歳の若さと持って生まれた資質、ハードなトレーニング、そして優秀なスタッフの力だ。彼女の誠実さもチャンピオンに相応しい。

彼女のテニススタイルはTVで観ていても気持ちが良い。高速で強力なサーブと思い切りの良いリターン、ストロークプレーのスピードとコントロールはチャンピオンになるべくしてなったと言える。ランキングトップとなると他の選手からも研究されて今後はさらに厳しい試合も待ち受けているかもしれないが彼女ならば全仏、全英連覇も夢ではないと思えてくる。凄い選手が出てきたものだ。

昨夜は別の視点で面白かったのはTV中継のアナウンサーによって感動の伝わり方も違ってくること。いつもはテニスと言えばWOWOWだが昨夜はNHKも生中継していた。WOWOWは鍋島アナ、NHKは鳥海アナ、個人的にはWOWOWの鍋島アナの声とリズムがとても好きだが昨夜に限って言えばNHKの鳥海アナがとても良かった。鳥海アナと言えばソチオリンピックフィギュアスケートフリーの奇跡の演技の浅田真央ちゃんの時のアナウンサー。

浅田真央ちゃんを讃えつつも深い感動を伝えるアナウンサーぶりは鮮明に記憶しているが昨夜も重要なポイントでの実況は素晴らしかった。よくよく調べてみるとピョンチャン金メダルの羽生君やサッカーロシアワールドカップのコロンビア戦など巡り合わせだろうが何かを持っているアナウンサーは居るものだ。

LEICA Q-P

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2019 australian open

全豪オープンが佳境だ。残念ながら錦織君は準々決勝でジョコビッチに敗れてしまった。これで15連敗!ランキングやドローの関係上、いつもベスト8やベスト4あたりでこの難敵に当たる。そこまでに体力も何も使い果たしてのジョコビッチ戦はどう考えても勝ち目がない。元々フィジカル的にハンデを背負っている錦織君、今後、グランドスラムで勝ち抜く為には余程の肉体改造をしなければ勝ち目はないように思える。

逆に大坂なおみちゃんは快進撃で悠々ベスト4に進んだ。女子として180cmの長身は錦織君とは対照的にかなり有利、しかも男子並みの高速サーブに加えてこの全豪ではリターンも意図的に高速リターンを駆使して観ていて負ける気がしない。さらにここ数年で減量しつつもパワーも付けて全米に続く4大大会連覇とランキングトップも夢ではない。いつもハラハラドキドキの錦織君とは雲泥の差で残酷だがフィジカルの差はスポーツにおいては大きいと痛感する。

昨年末のこのブログでテレビを65インチに変えたことを書いた。大型画面で観る全豪はまるでアリーナのスタンド最前列から観戦しているようでもの凄く臨場感がある。サッカーもピッチが大きく選手一人一人の動きも良く見えて最高だ。大型画面でのスポーツ観戦は予想を遥かに超えた迫力がある。

LEICA Q-P

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オスタペンコ

テニスの話題ばかりになってしまうのはこの時期仕方ない。全仏オープンテニス、女子決勝はランキング4位のハレプと47位でノーシードのオスタペンコ。結果はオスタペンコが優勝!ノーシードの選手の優勝は全仏がオープン化以降初だそうだ。しかも20歳の若さ。観ていて気持ちの良い試合だった。

途中、ハレプの流れになってこのままハレプが悲願の優勝を勝ち取るかに見えた。しかし、若さゆえか何も失うものの無いオスタペンコ。ピンチでも今まで通した攻撃的なテニスで乗り越え、最後までそのスタイルを変えず優勝してしまった。最後のマッチポイント、普通の選手ならば緊張してしまう場面でも最後も素晴らしいリターンを決めてアッサリ優勝を決めてしまった。4位のハレプでも最後はお手上げ状態だった。

この試合を観て今大会の錦織圭のことを思った。すでにここでも書いたが今回の全仏は何かイライラしていて落ち着かず、好不調の波が激しく、全く安定したテニスではなかった。3年前全米でファイナリストになった頃は終始チャレンジャー精神でジョコビッチ戦の時も攻撃的なテニスでトップコンテンダーを破り、決勝まで上り詰めた。オスタペンコを観ているとあの頃の圭を思い出した。

今の圭はトップテンランカーではあるがトップではない。まだまだチャレンジャーである。今の圭に必要なことはオスタペンコのように何も恐れない攻撃的なテニスに戻ることではないか?女子の決勝を観てそんなことを思った。

LEICA Q

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