この時期、WOWOWのテニスが熱い!毎年、グランドスラムの時期にはWOWOWに釘付けになる。全豪、全仏、全英、全米と4大大会は夜から朝方までCM無しの生中継!民放の地上波では考えられない。最近強く思うが世界レベルのスポーツはもう地上波では無理な時代だ。今回のサッカー、コパ・アメリカの日本代表戦もDAZNのみの中継になったらしい。もはやスポンサーやTV局の思惑に左右された番組を無理やり観させられる時代ではないと痛感する。
ところで自分の世代ではテニスは軟弱なスポーツというイメージが強かった。だが毎年、WOWOWの中継を観てこんなにも激しく、孤独で、感情的なスポーツだとは思ってもみなかった。自分自身のパフォーマンスや判定に激しく怒り、怒鳴り散らす、ワンショットごとに感情の起伏が変化し、観ている方にも手に取るように伝わる。こんなスポーツは他にはない。
昨夜は錦織君が地元フランスのペールと2日間に渡る死闘を制し、ベスト8に進出した。次の相手はクレーコートのキングで全仏を11回制覇しているラファエル・ナダルだ。楽に勝ちあがって体力も気力も充実しているナダルに対し、ここまで勝ち上がるのに消耗し尽している錦織君に勝ち目はほとんどない状況だ。
テニスプレイヤーとしてはフィジカル面で圧倒的にハンデを背負ってもランキングトップ10内で挑戦し続けている錦織君はそれだけで賞賛に値する。もしテニスの神様が居るのならば必死で頑張っている錦織君に微笑み、グランドスラムを制覇する彼の姿を見せて欲しいものだ。