伊佐沼

自宅から最寄りの処に伊佐沼がある。埼玉で一番大きい沼で一年を通して水鳥が生息し、絶滅危惧種の野鳥や四季折々の風景が見られ、地元のカメラマンも多く見られる。

今の時期は色合いは寂しげだが空気が澄んでいて冬らしいシーンに出会え、夕暮れ時には夕陽に映える富士山も望められる。近隣には直販所やふれあいセンター、キャンプ場もある。人気があるようで休日には遠方からも多くの人が訪れる。

ここ数年は沼の形が少し変わり、以前ほど足が向かなくなった。仕事ではズームレンズも多用するがプライベートでは単焦点レンズオンリー。ひとつの焦点距離でモノを観ることは写真本来の原点に立ち戻れて写真感覚がリセットできる。

HASSELBLAD 907X 100C / XCD 4/28P

HASSELBLAD 907X 100C / XCD 4/28P

カメラを愛でる

現在のプライベートカメラはハッセルブラッドのX1D2、907X、X2Dの3台。美しいスウェーデンデザインとアルミ削り出しの金属ボディが他にはない質感を醸し出すカメラ。そんなカメラを傍に置いて日々愛でている。ところが昨今、カメラを愛でているなどとSNS上で書けばあらぬ批判の的になる。

自分はプロダクトとしてのカメラが大好きだ。美しいカメラは眺めても触れても心地よい。そして撮影に当たっては常に感謝の気持ちを忘れない。その為にブログを始めた2004年から機材名は必ず記してきた。写真はカメラが無ければ何も生まれない。写真を撮らせて頂いている機材を大切に思い、感謝の気持ちを持って機材名を記してきた。

これからもこのスタンスは変わらない。お気に入りのカメラを日々愛でて、心が動き美しいと思ったシーンにシャッターを切る。好きな機材で好きな時に好きなように撮る。自分にとってはそれだけで幸せなのだからそれで十分だ。そこには機材に対する妙な偏見とご立派な写真論は必要ない。

HASSELBLAD X1D2 50C / XCD 2.5/55V

KADOKAWA CULTURE MUSEUM

仕事では何度か行ったことのある隈研吾氏設計の角川武蔵野ミュージアムへプライベートで初めて行った。2020年開館なので今更だがやはり凄い施設だ。建築も内装も今だに圧倒される。コンテンツもユニークで量も質も素晴らしい!

開館当初からの売りである書籍、アニメのフロアの充実ぶりには驚かされた。特に本棚劇場の空間は圧倒的だ。来年1月まで開催されている企画展のモネのイマーシブジャーニーは今流行りの没入型体感アート空間で思いもよらない素晴らしさにもう一度行きたいと思わせてくれた。

撮影については動画とフラッシュ以外は撮影可で三脚・一脚その他は当然NGだが通常の手持ちでのスチール撮影は一部を除いてほぼ全エリア自由だ。施設の性格上、なかなか太っ腹だと思うがこういう施設は最近増えている印象で良いことだと思う。よほど特殊な理由以外で撮影不可にして隠しても何のメリットもない時代だから。

HASSELBRAD X2D 100C / XCD 2.5/90V

HASSELBRAD X2D 100C / XCD 2.5/90V

HASSELBRAD 907X 50C / XCD 3.2-4.5/20-35E

HASSELBRAD 907X 50C / XCD 3.2-4.5/20-35E

HASSELBLAD XCD 3.2-4.5/20-35E

ハッセルブラッド初の超広角ズームレンズ。XCD 4/21、XCD 2.5/25V、XCD 4/28P、XCD 2.5/38Vの四本分をカバーするズームレンズ。明るさは3.2~4.5なので明るさもほぼ同等。重さは約800g超で最新のXCDレンズの中では重い方だ。長さもXCD 2.5/25Vより1cmほど長いが鏡胴が2.5Vシリーズより若干太いので持った時のバランスはとても良い。

当初はX2Dで使うつもりだったがこのセットだとかなり重く手の負担が大きい。試しに907X50Cに付けたらあら不思議。重さは150g差なのだが持った時のバランスが最高。907Xの場合はコントロールグリップ必須だがこれがとても良い。実はコントロールグリップ付きの907Xの操作感はX1D2やX2Dよりも良い。デメリットはファインダーがないだけだがワイドレンズの場合、ウエストレベルスタイルの907Xは自然で撮りやすい。

自分のプライベートフィールドでの撮影スタイルとしてはX2DにXCD 2.5/90V、907X50CにはXCD 3.2-4.5/20-35Eが理想的なセットかもしれない。90VはX2DのAFと手振れ補正、美しいファインダーがありがたい。20-35Eはワイドズームなので907Xのウェストレベルのスタイルがフィットしている。デメリットは日中晴天でのモニターが見難いことくらい。

20-35Eの写りだがこのレンズも流行りのプロファイル補正が前提の現代的レンズ。かつてのビオゴンやホロゴンなどの純粋に光学系での性能追求型の広角レンズたちが懐かしくもあるが今は様々な理由で仕方のないことなのかもしれない。それよりも相変わらずハッセル純正の現像ソフトPhocusが非常に使い難く困っている。いい加減大人の事情は他に置いてユーザーオリエンテッドの視点でCapture Oneがハッセルに対応して欲しいものだ。

HASSELBRAD X2D 100C / XCD 3.2-4.5/20-35E