オスタペンコ

テニスの話題ばかりになってしまうのはこの時期仕方ない。全仏オープンテニス、女子決勝はランキング4位のハレプと47位でノーシードのオスタペンコ。結果はオスタペンコが優勝!ノーシードの選手の優勝は全仏がオープン化以降初だそうだ。しかも20歳の若さ。観ていて気持ちの良い試合だった。

途中、ハレプの流れになってこのままハレプが悲願の優勝を勝ち取るかに見えた。しかし、若さゆえか何も失うものの無いオスタペンコ。ピンチでも今まで通した攻撃的なテニスで乗り越え、最後までそのスタイルを変えず優勝してしまった。最後のマッチポイント、普通の選手ならば緊張してしまう場面でも最後も素晴らしいリターンを決めてアッサリ優勝を決めてしまった。4位のハレプでも最後はお手上げ状態だった。

この試合を観て今大会の錦織圭のことを思った。すでにここでも書いたが今回の全仏は何かイライラしていて落ち着かず、好不調の波が激しく、全く安定したテニスではなかった。3年前全米でファイナリストになった頃は終始チャレンジャー精神でジョコビッチ戦の時も攻撃的なテニスでトップコンテンダーを破り、決勝まで上り詰めた。オスタペンコを観ているとあの頃の圭を思い出した。

今の圭はトップテンランカーではあるがトップではない。まだまだチャレンジャーである。今の圭に必要なことはオスタペンコのように何も恐れない攻撃的なテニスに戻ることではないか?女子の決勝を観てそんなことを思った。

LEICA Q

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