自分の仕事でのムービー撮影は基本的には空間系のデザインコンセプトムービーになる。その撮影フローは超広角レンズによる三脚固定での空間のシーン撮影、中望遠レンズによるディティールのイメージカット撮影、それに加えて広角又は標準レンズによる空間内のウォークスルー及び目線移動撮影。これらを組み合わせて空間のコンセプトムービーが構成される。
空間内のウォークスルーや目線移動撮影ではジンバルを使用する。これがあると空間のストーリーに人間目線での臨場感が出る。ところがジンバルという機材はとにかく撮影数をこなして慣れることしかマスターする方法がない。そこでここ数ヶ月、暇さえあればジンバルに触れるように努め、パンフォローモード、ロックモード、フォローモード、オービット、ボルテックスなどの各モードを素早く操作できるようトレーニングを続けた。
トレーニングを続けてもいざ現場に望むとなかなか思うようには操作できない。やはり相応のテクニックが必要だがそれでも使い続けるしかマスターする方法はない。最近ではかなり慣れてきたが自分の撮りたいイメージ通りにいかないことも多々ある。11月初旬、最寄りのさいたまスーパーアリーナで早々にイルミネーションが点灯したので撮影に向かった。
自分の仕事のジャンルに近い被写体だったのでどうしても仕事目線になってしまった。結果的には入れ込み過ぎてジンバル動かし過ぎのオーバーアクションの撮影になってしまった。だがやり過ぎるくらいのことをやって初めて節度を知るというか、これはこれで良い経験になった。
仕事でのムービー撮影は基本的には全てワンオペだ。ワンオペでは出来ることにも限界はあるがワンオペだからこそのメリットもある。デザイナー目線でスチールとムービーを同時に同じイメージで撮影できるメリットは大きいはずだ。とりあえず、三回続いたムービーワークはこれでひとまず終了。さらにスキルアップが叶った時にまたお付き合い願いたい。笑
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