ホンダがもがいている。F1しかり、自動車業界の再編しかり、ホンダの長い歴史の中でも初めてのことではないだろうか。本田宗一郎がカリスマだった時代とはもう違う。盛んに言われる言葉だ。そうだろうか?モノ創りの原点はいつの時代も変わらないはずだ。求められる事を求められる時に求められる場へ提供する。その為に誠意と情熱を持って努力する。このことは普遍のはずだ。
今のホンダは勝負する場所や時、判断のタイミングなどが少しづつズレていたり、遅れていたりしているだけで原点の持つべきスピリットはいつの時代も変わらないはずだ。少なくとも私はそう信じている。デジタルカメラの世界でも似たような現象が起きている。今やSONYの勢いはCanonやNikonを脅かしつつある。求められる技術が時代とともに大きく変化し、いわゆる写真機の世界とは違う世界と言えるセンサーやエレクトロニクス、制御などの技術が重要なキーアイテムになりつつある。
自動車業界も同じだ。今のところ日本のメーカーにおいては自動車業界だけで再編が進み、本当の変革になっていない気がする。その流れからホンダはひとり取り残されつつある。という見方が大勢を占めているがそうだろうか?例えばホンダはソニーやアップルと組んで車を創ったらどうだろうか?そういう大胆な発想や視点が必要な気がする。F1も自動車業界もその世界だけで結果を求める時代ではない気がする。