同期会

今日は以前勤めていた会社の同期会の為、GINZA SIXへ。還暦前後のメンバーの同期会はお決まりの健康問題、家庭問題、介護問題などで盛り上がった。それぞれこの歳まで生きてくると入社した当時の面影は残しつつも取り巻く環境の違いで少々お疲れ気味だったり、その逆だったりと悲喜こもごも。しかし、こうして再会できたことは良きことだ。

今日の銀座は歩行者天国で天気も良かったせいか多くの人が銀座通りに繰り出していた。久しぶりに見たホコテンは様々な人種の様々な休日の過ごし方がレイヤーのように見えていた。レンズを通してそれぞれの人生の瞬間が浮かび上がり、彼らの人生の一瞬を垣間見ているような錯覚に陥った。写真ならではの世界でレンズマジックなのは分かっているがやはり写真は面白い。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

お仲間たち

先週、M10-Pを囲む会?を催してくれたいつものお仲間たち。お二人はいずれも一流のお仕事をされていてその世界でも要職に付かれている方たち。お二人ともM10のオーナーさんでM10では先輩格。そんな方たちもM10-Pのシャッター音には相当なショックを受けていた。

シルバークロームとブラッククロームにそれぞれ35、50のズミルクスという素晴らしい方たち。会うといつもライカの話で時間を忘れてしまうほど。こんなレアな世界で語り合える友の存在はありがたいものだ。
お二人とも・・・無断でソーリー。(笑)

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LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

ヘクトールと旧田中家住宅

川口市の旧田中家住宅で相方殿の知人が作品展を開催していたので伺った。
懐かしくも味わい深い空間でしばし大正ロマンを楽しむ。旧田中家住宅とほぼ同世代のヘクトール。
囁くようなシャッターもその場の雰囲気を壊さず、和洋折衷の空気感と静かにシンクロしていた。

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LEICA M10-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M10-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M10-P

発売日に手にするのはM9以来だ。M型デジタルのPと言えばブラックペイントがお決まりだったがM10-Pはなぜかブラッククローム仕上げだったため少々迷った。発売日前日にショップに行く機会があり、実際にシャッター音に触れてそんなことは一瞬で吹き飛んでしまった。デジタル世代のユーザーたちは違う印象だろうがフィルムライカ世代にとってこのシャッター音は懐かしいショックだった。あのM型ライカが戻ってきた!そんな印象だった。

そのシャッター音だが音自体は限りなく静かだが手に伝わる心地よいショックが今までに無い感触。ちょうどフィルムのM7の感じ・・・と思い込んでいたが、先日友人のM7のシャッター音と比較する機会があり、M7から高音域を無くしてショックも少なくした印象。M10-PのシャッターはM7とは違った異次元のシャッター音だった。その友人もかなりのショックを受け、すぐにでも手に入れたい様子だった。やはりM10-Pのシャッター音はデジタル時代のM3とも言える革新的なシャッターだ。ライカは歴代M型ライカ史上一番静かなシャッター音と謳っているが謳い文句通りだ。

描写はすでにM10で評価を得ているのでここであえて書くことはない。自分としてはこれ以上の画質の必要性は感じない。フルサイズのM9からM-P、そしてM10-Pへの進化で高感度撮影がストレスフリーになり、かつ画質も文句はない。加えて黒ずくめで赤バッジ無しの控えめなボディデザインと静かなシャッター。前面にはロゴやモデル名など無い。一般的な国産メーカーがこれ見よがしに自社のロゴやモデル名を配することとは正反対のデザイン。どんな場面でもその場の空気感を邪魔しない品の良い存在感を放っている。

道具として「実用品」などという言葉を超越し、他メーカーでは語られない視点で愛され続ける。ライカが存在することで多くの人々が様々な幸福感を味わうことが出来る。つくづく不思議なブランドだ。思えばライカ初のデジタルレンジファインダーM8誕生から12年、M型デジタルライカもようやく完成の域に達したと言えるかもしれない。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4