自己流PKR

珍しく休日の撮影業務の後、早めに撮影が終わったのでお台場海浜公園からレインボーブリッジプロムナードへ。ここからの眺めは冬の光を受けた都市の景観や訪れる人々が輝いている。特に快晴の午後は素晴らしい光景に出会える。

大昔、フイルム時代に好きだったコダックのコダクローム64プロ(PKR)は発色が独特で全体に彩度が低い印象を受けるが原色に近い色は鮮やかで全体に墨を含んだような色合いで特にシャドウ部の諧調が得も言われぬ魅力があった。

ハッセルブラッドの中判デジタルのカラーサイエンスはHNCS(ハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション)と呼んで見たままの色合いを忠実に再現することで有名だがそのHNCSを少々PKR風に仕上げてみた。あくまで自己流PKRだがデジタル時代でもフィルム時代の色の記憶を持っていることは良き財産だと思う。

HASSELBLAD 907X 100C / XCD 2.5/55V

伊佐沼

自宅から最寄りの処に伊佐沼がある。埼玉で一番大きい沼で一年を通して水鳥が生息し、絶滅危惧種の野鳥や四季折々の風景が見られ、地元のカメラマンも多く見られる。

今の時期は色合いは寂しげだが空気が澄んでいて冬らしいシーンに出会え、夕暮れ時には夕陽に映える富士山も望められる。近隣には直販所やふれあいセンター、キャンプ場もある。人気があるようで休日には遠方からも多くの人が訪れる。

ここ数年は沼の形が少し変わり、以前ほど足が向かなくなった。仕事ではズームレンズも多用するがプライベートでは単焦点レンズオンリー。ひとつの焦点距離でモノを観ることは写真本来の原点に立ち戻れて写真感覚がリセットできる。

HASSELBLAD 907X 100C / XCD 4/28P

HASSELBLAD 907X 100C / XCD 4/28P

大晦日

毎年大晦日を迎えると人並みに一年を振り返るが自宅で穏やかにこの日を迎えられることのありがたさを実感する。来年は齢70を迎える。自分が幼い頃、70歳と言えばとっくに現役を引退して老後生活をして人によっては施設に居てもおかしくないと思わせる歳だった。

今は70歳でも現役は珍しくなくなったとは言え、体は正直で長く生きてくるとあちこちからサインが出て不本意ながらも病院通いが増えつつある。ただ、幸いなことにどこかが不自由だったり、耐えられない痛みが続いたりすることは無く、前向きに受け入れてうまく付き合っていくことが大切だと考えている。

仕事に関しては本当にありがたいことにオファーは相変わらず頂いているが仕事帰りの疲労感の違いはさすがに否めない。ただ日々のウォーキング、腹筋、腕立て、スクワットなどを出来るだけ続けているおかげか現場での動きは若い頃と変わらないという自負はある。

人生を楽しむことを忘れずに自宅から望む富士山に元気で一年を過ごせたらと願うばかりだ。

HASSELBRAD X2D 100C / XCD 2.5/90V

奇跡の地

10月に訪れた上高地、そもそも上高地がなぜここまで人々を魅了するのか?世界的に稀有な山岳景勝地上高地の生い立ちは地球地理学規模の奇跡の地だったことが後に分かった。自分の歳で何を今更だが実際に訪れた後に知ってより上高地の素晴らしさを実感した。

上高地はもともとは山岳地帯の深いV字谷だったが焼岳火山群の一部の山の大噴火で古梓川がせき止められて12000年前に突然巨大な堰き止め湖が誕生した。その後、5000年以上に渡って湖底がゆっくり堆積し、現在の平坦な上高地の原型が作られた。

その後、5000年前に梓川に沿って伸びる断層で地震が起き、それによって湖が決壊し、現在のアルプス山岳地帯を背景に標高1500m、縦10km、幅1kmの平坦な景勝地「上高地」が生まれた。その特異な地形の成り立ちによって貴重な自然遺産が所々に点在している。

大正池や田代池、明神池など景観的に美しい場所も素晴らしいが四季を通じて凍ることのない梓川の透き通った清流や遊歩道脇にある長い年月をかけて作り上げられた自然の足跡の美しさにも魅了される。上高地はどこを観ても本当に美しい奇跡の地だ。

HASSELBRAD X2D 100C / XCD 3.2-4.5/20-35E

HASSELBRAD X2D 100C / XCD 3.2-4.5/20-35E

HASSELBRAD 907X 50C / XCD 2.5/55V