別次元の世界

普段はライカを持ち歩いて半径十数メートルの世界の光を感じ取ったり、すくったりという感覚で被写体と会話している。だがこのRX10M4は全く違う感覚だ。肉眼では確認できないファインダーの中での光や色彩を凝縮した世界を体験するという感覚。ライカとは正反対の世界、別次元の世界だ。

昨日もX2とともにこのカメラを持って出かけた。昼間は爽やかな初夏の空気の中の光をX2で感じ、帰宅途中の夕方はたまたま美しい夕暮れの時間帯に遭遇し、このカメラで肉眼を超えた世界を体験した。普通はライカと同時使用して両立するとは考えにくいと思われるが、全く別の視覚世界ゆえに切り替えられる。

特筆すべきは撮影した被写体のイメージと撮影時のモニタ画像、そしてPCで開いた画像に違いが感じられないこと。最近のデジタルカメラの進化ぶりには驚く。

RX10M4

RX10M4

いつもの光景

今月9日から始まった連続撮影仕事、プライベートも含めて24日までで撮影が無かったのは22日の1日だけというハードスケジュールだったが何とか乗り切れた。長年仕事をしていてさすがにこれほど連続したのは初めて。最初は本当に大丈夫なのか?と自問自答していたがどれも断れない仕事ばかりでフリーランスの辛いところだがオファーあってのフリーなのでありがたいものだ。

仕事の合間の20日はプライベートで相方殿の太鼓演奏のムービー撮影だった。何事も勉強と思い、色々なチャレンジをしているがムービーは奥が深い。いくつになってもチャレンジすることは大切で死ぬまで一生勉強だ。この気持ちを出来るだけ持ち続けていきたいものだ。仕事であちこちに忙しく出歩いている間に気が付いたら田植えの季節。自宅の周りではあたり一面水が張られているいつもの光景になっていた。

RX10M4

RX10M4

風凛

昨日は身内のお祝い事の食事会でGWで混みあう小江戸へ。今や国内でも有数の観光地と化した小江戸には地元の人間はあまり近づかない。ましてGWなどは論外だが、おめでたいことなので相方殿と滅多に使わないバスで本川越へ。GW最終日のせいか思ったほどの人出ではなかったがそれにしても浴衣を着たカップルの多いこと。

小江戸は洒落たお店も増えていて地元の人間にとっても魅力的なお店が多い。今回の食事会は「風凛」と言うお店で初めて伺ったが古民家を改造した寿司懐石のお店で間口が狭くて奥に広く、小奇麗な中庭が借景としてあって京都や金沢などにもよく見られる外の喧騒とは別世界のなかなか素敵なお店だった。

肝心のお料理だが次々と運ばれるコースの料理が良質の素材が使われていてどれも美味なものばかりで久しぶりにアルコールなども頂いてとても良い時間を持つことが出来た。今度は夜のディナーやランチにでもぜひ来たいと思えるお店だった。

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LEICA Q

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母と自分のGW

今年のGWは落ち着いている。フリーランスは専ら人様がお休みしている時には仕事に集中している。自分が居る業界自体がそいう傾向だがフリーになって益々その傾向が強くなった。だからと言って別に不満は無く、人様がお仕事をしている平日にお休みを取っているのでむしろ得した気分になる。

毎年GWは少し複雑な気分だった。昨年秋に亡くなった母親が倒れたのがGWの真っ最中。その時はまだ会社勤めでたまたま休日出勤で会社に居た。母の知らせはその仕事中に来た。それから母との長い介護生活が始まった。その為、GWは母も自分もその時の記憶のせいか少し嫌な気分になるのが毎年の常だった。

ただ、今年のGWはその母親もすでにこの世には居らず、そのせいかあの時のことは忘れてはいないが気分はなんとなく落ち着いている。

LEICA Q

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