いだてん

今年の大河ドラマ「いだてん」が過去の大河ドラマの最低視聴率記録を更新したらしい。さもありなん。自分は昔からの大河ファンだがそれまでの最低記録ホルダーだった「平清盛」は映像の汚さで途中で挫折した。その他では「龍馬伝」も同じように映像があまりにも汚いので観たり観なかったりだった。

自分の志向として中身はともかく映像が美しいか否かがかなり重要な要素のようだ。写真の志向と重なるようだ。それはともかく、それでもこの2作品以外はほとんどの大河を観て来ている。そこで今回の「いだてん」。テーマは良いのだが構成で不満なところがある。ビートたけし演じる古今亭志ん生のくだりだ。

金栗四三とオリンピック、その後の箱根駅伝、そして女性アスリートの誕生、2度の東京オリンピック誘致への流れは来年に東京オリンピック2020を控え、とても意義があって今までに無い大河だと評価している。だが時代を超えて話を進行する志ん生のくだりが逆に話の繋がりを分断してしまって複雑にしていると感じる。

途中から「いだてん」を観た視聴者(例えば自分の相方殿)などは話が良く分からない。たけしがなぜ出てくるの?いつの時代の話なの?といった感想になる。脚本はあのクドカンだが意欲的なチャレンジが裏目に出てしまっている感が強い。いまさら構成を変えることは難しそうなので今後どんな展開にしていくのかクドカンのお手並み拝見だ。

LEICA M10-P / Super-Angulon 21mm f3.4

LEICA M10-P / Super-Angulon 21mm f3.4