SUMMARON-M 28mm F5.6は往年の銘玉LマウントSUMMARON 28mm f5.6の復刻版として2016年にオリジナルと同じレンズ構成、仕上げも同じシルバークロームで発売された。その通称赤ズマロンが今年の2月にリミテッドモデルとしてマットペイントのブラックバージョンがリリースされた。ペイントと謳っているが実物はブラッククローム調。奇しくもブラッククロームのM10-Pともグッドマッチングとなった。
オリジナルも復刻版も共にスタンダードモデルはシルバークロームのみの為、ブラックの赤ズマロンはライカにとって初のモデルとなった。復刻モデルとなればフィルム時代の外付けファインダー28mm/SLOOZが良く似合う。ELMARIT 28mm / 1stを所有していた時のものをレンズ本体を手放した後も大切に保管していたことが役に立った。余談だがライカのアクセサリは絶対に手放してはいけないという金言がある。特に古いものはコンディションの良いものが年々入手し難くなってきているからだ。
M型ライカの長い歴史の中でブラックの赤ズマロンとSLOOZのスタイルはFIRST STYLEとなる。ライカフリークにとっては堪らない姿だ。このスタイルを眺めては一人悦に入っている。ブランデー片手になんて言えればオツだが最近はもうアルコールはNGなので眺めているだけだ。