ときどきビゾフレックス

自宅から数分の荒川と入間川の河川敷は毎年この時期はあたり一面イエローに染まる。世の中が沈み込んでいる空気感の中、目に飛び込んでくる鮮やかなイエローに惹かれて久しぶりにヘクトールを持って散策に。

M型ライカ最大のウイークポイントはこのような被写体のピント合わせだ。どこに合わせているか全く分からなくなる。こういうときはライカ純正の外付けEVFの出番。正式名はビゾフレックス。昔からライカを使っているユーザーはなぜビゾフレックスと呼ぶのか分かると思うがそのあたりは省略。

このビゾフレックス、デザインが格好悪い、プラスチッキーで安っぽい、タイムラグがあり過ぎ、価格が高過ぎ、と悪いところだらけ。だがこういうときだけはありがたい。アングルファインダー機能も付いているのでM型ライカではあり得ないローアングル撮影も可能だ。

ときどきビゾフレックスな存在だが、ヘクトールやタンバールなどの長玉系にはやはり便利で時間に余裕のある撮影スタイルの時には重宝する。エンスーなライカ使いならばビゾフレックスというネーミングだけで文句を言ってはいけないが、とにもかくにもデザインが悪い。そこだけでも何とかして欲しいものだ。

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LEICA M10-P / Hektor 73mm f1.9 / Visoflex Typ 020

LEICA M10-P / Hektor 73mm f1.9 / Visoflex Typ 020