心象光景

新型コロナウィルスの影響で各企業も出社や出張が控えられている。そんな中、一昨日と昨日は2週間前、天候不順で撮影できなかったカットの再撮影で再び岡山へ。予想はしていたが東京駅ものぞみもガラガラ状態。まるで3.11のデジャブ。

あの時もちょうど震災直後に大阪出張があってのぞみからの車窓は気持ちが沈みがちで快晴でもなぜか物悲しかったことを記憶している。心象風景とはよく言ったもので見るもの全てその時の自分の心境を反映しているものだ。東京駅ものぞみから見える車窓の光景もあの時と同じだ。

以前にも書いたが自分の出張は現場、ホテル、駅、新幹線でほぼ終わる。だが目にするものは同じでも2週間前とは違い、今の心境のフィルターがかかって見えてきてしまう。人や物の動きが少ないこともあって何を見ても寂しげに感じる。

ライカは心象風景を捉えることに長けている。手にしたレンズの焦点距離でモノを見ようという意識が自然に働き、ファインダーでは実際の光景を目にするからだ。帰宅後に見たモノは今この時期の記憶として残しておきたい心象光景だった。

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LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.