今週からNHKの朝の連続ドラマの新作「エール」が始まった。今作は1964年東京オリンピック開会式での入場行進曲「オリンピック・マーチ」の作曲者として有名な古関祐而の人生を描いた内容だ。
古関祐而はプロ野球・読売巨人軍の球団歌「闘魂こめて」や阪神タイガース球団歌「六甲おろし」高校野球大会歌「栄冠は君に輝く」など他にもテーマ曲や応援歌、行進曲を数多く作曲し、戦前・戦中・戦後とその時代を反映した名曲も多く残している作曲家だ。
朝ドラ第一週の今週は古関祐而の少年時代の音楽との出会いや運動音痴でいじめに会っていたエピソード、父親の影響で初めて行進曲(エルガー作曲・威風堂々)に接するきっかけなども散りばめられていてこの先の展開が楽しみだ。
コロナ禍で今は日本中が不安感や閉塞感に包まれているが、この朝ドラで僅かでも明るい何かを感じるのは自分だけではないだろう。行進曲や応援歌は理屈抜きに心を躍らせてくれる。
今は暗闇の中に居て光が見いだせない状況だが「エール」というタイトルはとてもタイムリーだ。昨年5月の青空。こんな青空を穏やかな気持ちで眺める日が来ることを願うのみだ。