ルークオザワ氏と自分

今年のCP+のキヤノンブース、航空写真家のルークオザワさんのステージをアーカイブ配信で拝見した。ルークさんは自分より3歳下でほぼ同世代、以前から色々な事で同じジェネレーション感を持っていた。ステージでは飛行機を撮り続けて50年の今昔をアマチュア時代の写真を交えてスライドショーで解説していた。

ルークさんはいつも紳士的で気さく、話も面白く大好きな写真家。そのルークさん、飛行機を撮り始めたのは10代で旧羽田空港からだそうだ。その当時の写真を紹介しながら振り返っていた。そこには自分にとっても懐かしい機種、ボーイング747ジャンボジェット、ロッキードL1011トライスター、マクダネルダグラスDC-8などに加え、当時の羽田空港内のスナップが映っていた。

まだ10代のアマチュア時代の彼が自分と同じような写真を撮っていたことを知り、自分が撮った当時の写真を探し出してみた。さすがにネガフィルムは残っていなかったがサービスプリントだけは残っていた。プリントの年代を見ると1974年で今から49年前!自分が18歳の頃、ルークさんとは同じ時代に同じ場所でニアミスしていたらしい。

機材はニコンの一眼レフにレンズは純正を2本。愛機はキヤノンではなくニコンだった。当時まだキヤノンは伝説のF1がようやく出たばかりでまだニコンの後塵を拝し、一眼レフは何と言ってもニコンの時代だった。だがフラッグシップのFやF2は高価過ぎて高校生ではさすがに手が出ず、普及機のNikomat FTnが精一杯だった。

おぼろげな記憶を辿ると下の写真は、Nikomat FTn / Nikkor HC 50mm F2 / Nikkor-Q Auto 200mm F4あたりで撮ったものかと。自分が映っているカットはたぶん50mmを携えている。一緒に羽田に通っていた友人が撮ってくれたのだろうが記憶は曖昧だ。当時はマニュアルレンズが当たり前で今とは隔世の感ありだがそれにしても拙い写真でなんとも懐かしい。