紅葉の季節を前に久しぶりにこの公園を訪れた。まだ酷暑が続いていて訪れる人もまばらだが相変わらず豊かな自然に囲まれた静かな公園。この公園が一番輝く紅葉の季節の直前できのこの家の屋根の上には草花が生い茂って夏のシーンの最盛期だ。ここは園内の敷地だけでなく建物の内部もとても素敵な空間になっていて屋外でも室内でも癒される。
四季折々にお気に入りのカメラとレンズとの時間をゆったりと楽しめる場所で、タイトな条件で緊張感のある撮影を余儀なくされる仕事とは真逆で自分自身の撮影マインドのリセットができる。自宅から程近い場所にそういう癒しの場があることはありがたいことだ。
仕事柄、広角系レンズは標準レンズに近い。中でも超広角ズームが好きだ。広角は1mの差で画角が変わり絵も変わる。さらにズームレンズは焦点距離と被写体との距離・絞りによって表現の幅は劇的に広がる。ハッセルブラッドXシリーズ初の超広角ズームXCD 3.2-4.5/20-35Eは中判デジタルでの超広角域の撮影の自由度と利便性が格段に上がった。
超広角ズームとの組み合わせは中望遠レンズXCD 2.5/90V。ハッセルブラッドのレンズとしてはコンパクトで軽量そしてスリムでとても使いやすい。このセットでの撮影は目の前に広がるシーンと手の届くところにあるシーンとを交互に捉えることによって撮影における眼力のトレーニングにもなる。
仕事とは違って好きな時に好きな機材で好きなように撮るという愉しみと自然に囲まれて心身をリフレッシュできる時間は自分にとって大切だ。