先日、相方殿のデザイン学校の講師仲間でアーティストの大貫仁美氏の作品を拝見する為、群馬県の中之条町を訪れた。この町では数年前より町全体で中之条ビエンナーレが開催されていて今回で9回目。広範囲で様々なアーティストの作品が展示されている。
氏の作品の展示場所の「旧五反田学校」は明治42年に建てられた明治時代の小学校で当時の姿のまま残されている貴重な建物で町の重要文化財指定がされており、普段は一般公開はされていないが今回のようなイベント時に利用されている。
いくつかある教室の一室づつに各々のアーティストの展示がされており、訪れた時間帯が良かったせいで窓から射す光が印象的で氏のガラス素材と金継ぎ技術で創られた作品は時を刻んだ教室の雰囲気と射しこむ光と相まって独特の美しさと存在感を感じた。
ビエンナーレ自体は町の多くのスポットで行われ、一日では回りきれないボリュームだったが当日は他にもう一か所だけ、一番の見どころらしい県内一の大型旧家「やませ」の展示を見て帰路に就いた。天気も良く、初秋の大自然の中、思いがけずこころの充電が出来た。