太陽の塔

随分日にちが経ってしまったが、連続撮影で忙しくなる前の5月10日に太陽の塔の内部公開の為に日帰りで大阪へ行ってきた。大阪万博当時は中学生だった自分は行きたくても行けなかったクチなので少しだけ苦々しい思いを持ち続けていた。別にリベンジというわけではないがそんな複雑な思いを抱きつつ太陽の塔に会いに行った。

太陽の塔のフォルムはあちこちで見る機会があってすでにかなり刷り込まれていたが、間近で見上げた姿は今までのイメージとはかなり違っていた。百聞は一見にしかずとは良く言ったものだが半世紀前に凄いモノを建てたものだ。内部の岡本太郎の世界は言わずもがだが色々と考えさせられた。理解できる部分と理解不能な部分とあって正解というものではなく訪れた人々に何かを考えさせる空間としては半世紀経ても岡本太郎の熱い思いは生き続けている。

内部もなかなかのものだったがやはり外部のフォルムに惹かれてしまった。訪れる前に想像していたものとは違って見る角度によって様々な表情を見せて何かを語りかけてくるようだ。大型の建築物ではあるが同時に彫刻としても岡本太郎の才能を改めて思い知らされた。大阪万博の後、この太陽の塔だけが半世紀を経ても今尚、輝きを放ち続けていることに驚くと同時に何もかもが新しいものに変わっていく今の日本でちょっぴり安心するのは私だけだろうか。

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LEICA Q

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別次元の世界

普段はライカを持ち歩いて半径十数メートルの世界の光を感じ取ったり、すくったりという感覚で被写体と会話している。だがこのRX10M4は全く違う感覚だ。肉眼では確認できないファインダーの中での光や色彩を凝縮した世界を体験するという感覚。ライカとは正反対の世界、別次元の世界だ。

昨日もX2とともにこのカメラを持って出かけた。昼間は爽やかな初夏の空気の中の光をX2で感じ、帰宅途中の夕方はたまたま美しい夕暮れの時間帯に遭遇し、このカメラで肉眼を超えた世界を体験した。普通はライカと同時使用して両立するとは考えにくいと思われるが、全く別の視覚世界ゆえに切り替えられる。

特筆すべきは撮影した被写体のイメージと撮影時のモニタ画像、そしてPCで開いた画像に違いが感じられないこと。最近のデジタルカメラの進化ぶりには驚く。

RX10M4

RX10M4

いつもの光景

今月9日から始まった連続撮影仕事、プライベートも含めて24日までで撮影が無かったのは22日の1日だけというハードスケジュールだったが何とか乗り切れた。長年仕事をしていてさすがにこれほど連続したのは初めて。最初は本当に大丈夫なのか?と自問自答していたがどれも断れない仕事ばかりでフリーランスの辛いところだがオファーあってのフリーなのでありがたいものだ。

仕事の合間の20日はプライベートで相方殿の太鼓演奏のムービー撮影だった。何事も勉強と思い、色々なチャレンジをしているがムービーは奥が深い。いくつになってもチャレンジすることは大切で死ぬまで一生勉強だ。この気持ちを出来るだけ持ち続けていきたいものだ。仕事であちこちに忙しく出歩いている間に気が付いたら田植えの季節。自宅の周りではあたり一面水が張られているいつもの光景になっていた。

RX10M4

RX10M4

風凛

昨日は身内のお祝い事の食事会でGWで混みあう小江戸へ。今や国内でも有数の観光地と化した小江戸には地元の人間はあまり近づかない。ましてGWなどは論外だが、おめでたいことなので相方殿と滅多に使わないバスで本川越へ。GW最終日のせいか思ったほどの人出ではなかったがそれにしても浴衣を着たカップルの多いこと。

小江戸は洒落たお店も増えていて地元の人間にとっても魅力的なお店が多い。今回の食事会は「風凛」と言うお店で初めて伺ったが古民家を改造した寿司懐石のお店で間口が狭くて奥に広く、小奇麗な中庭が借景としてあって京都や金沢などにもよく見られる外の喧騒とは別世界のなかなか素敵なお店だった。

肝心のお料理だが次々と運ばれるコースの料理が良質の素材が使われていてどれも美味なものばかりで久しぶりにアルコールなども頂いてとても良い時間を持つことが出来た。今度は夜のディナーやランチにでもぜひ来たいと思えるお店だった。

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LEICA Q

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