ワールドカップ雑感

始まる前は盛り上がりに欠けると思っていたワールドカップ。今年2月のピョンチャンオリンピックと同じで日本チームが活躍しだすと俄然盛り上がってきた。わがサムライブルーは3戦全敗の下馬評を覆し、第2戦を終えて負け無しの1勝1分。この結果を誰が予想しただろうか?自分はサッカーに特に精通しているわけではないが自国のチームが躍動し、結果が出ればワールドカップはやはり見入ってしまう。

それにしてもサッカーはやってみなければ本当に分からない。サッカーというスポーツは相手との相性や戦略、チームのフィジカルコンディション、選手のメンタリティ、監督の手腕、ピッチコンディションなどなど実に複雑な要素が絡み合う。野球などと違うのは一旦試合が始まると90分間の中で様々な要素が絡み合って流れが気紛れな風向きのようにコロコロと変わる。その結果、戦前の予想が覆ることが多々ある。ましてワールドカップでは選手の本気度も桁違いで国と国とのナショナリズムも絡み合って凄い試合になる。FIFAランキングや特定の選手の前評判も当てにならない。ゆえに面白い。

中継を観ていて痛感したことはサッカーというスポーツ、特に代表戦は結果云々よりも内容で満足度が違う気がする。勝ち負けに関わらず、お互いのサッカーを十二分に発揮してワクワクするようなプレーが観られればそれでかなり満足できる。今の代表はそういうサッカーを見せてくれている。こういうサッカーを常に見せてくれればかなりのサッカーフリークになれるのだが、どこの国の代表も常にそういうサッカーを見せ続けることは難しいらしい。4年に一度、厳しい予選を突破した選ばれた国だけの戦いだからこそ出来ることなのかもしれない。

LEICA M9-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M9-P / Hektor 73mm f1.9

太陽の塔

随分日にちが経ってしまったが、連続撮影で忙しくなる前の5月10日に太陽の塔の内部公開の為に日帰りで大阪へ行ってきた。大阪万博当時は中学生だった自分は行きたくても行けなかったクチなので少しだけ苦々しい思いを持ち続けていた。別にリベンジというわけではないがそんな複雑な思いを抱きつつ太陽の塔に会いに行った。

太陽の塔のフォルムはあちこちで見る機会があってすでにかなり刷り込まれていたが、間近で見上げた姿は今までのイメージとはかなり違っていた。百聞は一見にしかずとは良く言ったものだが半世紀前に凄いモノを建てたものだ。内部の岡本太郎の世界は言わずもがだが色々と考えさせられた。理解できる部分と理解不能な部分とあって正解というものではなく訪れた人々に何かを考えさせる空間としては半世紀経ても岡本太郎の熱い思いは生き続けている。

内部もなかなかのものだったがやはり外部のフォルムに惹かれてしまった。訪れる前に想像していたものとは違って見る角度によって様々な表情を見せて何かを語りかけてくるようだ。大型の建築物ではあるが同時に彫刻としても岡本太郎の才能を改めて思い知らされた。大阪万博の後、この太陽の塔だけが半世紀を経ても今尚、輝きを放ち続けていることに驚くと同時に何もかもが新しいものに変わっていく今の日本でちょっぴり安心するのは私だけだろうか。

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LEICA Q

LEICA Q

別次元の世界

普段はライカを持ち歩いて半径十数メートルの世界の光を感じ取ったり、すくったりという感覚で被写体と会話している。だがこのRX10M4は全く違う感覚だ。肉眼では確認できないファインダーの中での光や色彩を凝縮した世界を体験するという感覚。ライカとは正反対の世界、別次元の世界だ。

昨日もX2とともにこのカメラを持って出かけた。昼間は爽やかな初夏の空気の中の光をX2で感じ、帰宅途中の夕方はたまたま美しい夕暮れの時間帯に遭遇し、このカメラで肉眼を超えた世界を体験した。普通はライカと同時使用して両立するとは考えにくいと思われるが、全く別の視覚世界ゆえに切り替えられる。

特筆すべきは撮影した被写体のイメージと撮影時のモニタ画像、そしてPCで開いた画像に違いが感じられないこと。最近のデジタルカメラの進化ぶりには驚く。

RX10M4

RX10M4

いつもの光景

今月9日から始まった連続撮影仕事、プライベートも含めて24日までで撮影が無かったのは22日の1日だけというハードスケジュールだったが何とか乗り切れた。長年仕事をしていてさすがにこれほど連続したのは初めて。最初は本当に大丈夫なのか?と自問自答していたがどれも断れない仕事ばかりでフリーランスの辛いところだがオファーあってのフリーなのでありがたいものだ。

仕事の合間の20日はプライベートで相方殿の太鼓演奏のムービー撮影だった。何事も勉強と思い、色々なチャレンジをしているがムービーは奥が深い。いくつになってもチャレンジすることは大切で死ぬまで一生勉強だ。この気持ちを出来るだけ持ち続けていきたいものだ。仕事であちこちに忙しく出歩いている間に気が付いたら田植えの季節。自宅の周りではあたり一面水が張られているいつもの光景になっていた。

RX10M4

RX10M4