変則出張

今週は18日~19日で広島。明日21日~22日で福岡の出張がある。正確には広島は終了した。今回の出張、1泊2日のように見えるがどちらも夜22時から朝までの撮影。ゆえにホテルは無駄になってしまうので宿泊は無い。ほぼ完徹状態でトンボ帰りの出張だ。長年この仕事をしていてこういう変則的な出張は初めて。体が持つのか少々不安もあったが広島は無事終了し、意外とまだまだ若いしイケる!と感じた。

ただ、明日は福岡に行く前にもう一件、別の撮影が入っている。その撮影が終わり次第、羽田から福岡に入り、22時から朝まで撮影をしてトンボ返りだ。今回の出張仕事も同日の別の仕事もどちらのディレクターもいつもお世話になっている恩義がある方たち。厳しいスケジュールだが喜んでお受けした。

フリーランスにとって常に依頼を頂き、忙しく仕事を続けられることはありがたいこと。依然として軽い体調不良は続いているが少々不調でも現場で構図を決めてファインダーを覗いてレリーズを押していると不調など吹っ飛んでいる。やはり天職だ。

LEICA Q

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京都ロケハン

昨日は、来週本番撮影予定の仕事で京都へ日帰りロケハンだった。今まで仕事で関西圏へはよく行っていたが京都だけはここ10年で2回ほど。なぜかあまりご縁がなかった。そのせいか地理的なことはよく分かっていない。京都のあらゆる場所が歴史上有名でどこへ行っても名所ばかりだが東西南北の関係性がイマイチ明るくない。

そんな中、今回のロケハン場所は嵯峨の大覚寺。京都の北西部、渡月橋や天龍寺、竹林などで有名な名所地域の最北に位置している。ある有名なアニメ作品の20周年を記念して大覚寺内で展示やイベントが行われている。ロケハン自体は午前中で終わったので午後は近辺を散策をと思っていたが連休の初日と相まってもの凄い数の観光客。

渡月橋へ続くメインストリートは原宿の竹下通り状態でとても歩く気にはなれず、途中の天龍寺もごった返していたがここだけは観たいと思い、本堂と庭園、法堂の雲龍図を拝観してきた。とても素晴らしいお寺さんで広い書院から臨む雨にしっとり濡れた紅葉前の庭園は美しかった。ただ、庭園も観光客が多くその喧騒さには辟易した。今の日本はどこへ行っても大勢の観光客ばかりでこんな状態がこれからも続くのか、と思うとなんとも憂鬱になる。今回の嵯峨野辺りは静かに歩きたい街だ。

LEICA M-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M-P / Hektor 73mm f1.9

ULTRA JAPAN 2017

先週末は毎年恒例になったULTRA JAPANの現場だった。今年は台風18号の影響で撮影スケジュールが二転三転。台風が近づく前の初日午前中と台風が過ぎ去る最終日の午後に集中的に撮影を済ませる予定で現場に臨んだ。結果的には予想が少しズレて、最終日は台風一過の夏日になり、初日の撮影分ほぼすべてが撮り直しになった。屋外イベントではよくあることだが最終日の暑さにはさすがに参った。

ULTRA JAPANは日本で開催されるようになって今年で4回目。主催者側も来場者側もかなりこなれてきてそれなりに立派なイベントになってきた。ただ、国内のイベントでは珍しくアルコールオッケーのイベントでかつ元々超盛り上がるイベントなので日暮れから夜にかけてはもうなんでもありの雰囲気になってこちらは仕事で素のままで入っているのでそのギャップたるは何回経験しても付いていけない感じ。

昨年まではもうこの歳ではキツイなあ、と考えていたがこういう旬の若者のイベントに直接触れられる場は貴重でありがたいと考えられるようになり、元気な限り続けていけたらと思っている。

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一期一会の街

先週は水曜日から3日間続けての撮影仕事。初日は都内で時計業界の展示・商談会で某時計メーカーの展示の撮影。翌日は八景島シーパラダイスに新設された巨大迷路の撮影。三日目は熊本県八代市の某総合住宅機器メーカーの展示施設の撮影。撮影現場がバラエティーに富んでいて飽きることがない。ただ、巨大立体迷路のアスレティックコース撮影後は筋肉痛になりそうに。そんな心配をしつつ熊本へ。

熊本での撮影現場は八代市の海に近い、海岸線を前にした工場内。当初は熊本空港からすーぱーばんぺいゆと呼ばれるマイクロバスで八代市へ向かい、新八代駅からタクシーに乗り継ぐ予定だった。たまたま親切な運転手さんで現場の場所を説明すると終点の車庫に近いのでそこまで乗った方が安いし、便利とのこと。アドバイスに従って終点まで乗ることにした。そこまで乗客は私ひとりだけ!約1時間半、貸切バス?に揺られ、八代市の主要ホテルを回りながらのプチ市内観光?車窓から初めて訪れた街を眺めながら、おそらくもう来ることはないのだろうな・・と。

仕事柄、国内の色々な街を訪れるが仕事でなければ訪れることのない街。おそらく再び訪れることのない一期一会の街がある。そういう出会いがこの仕事のちょっとした楽しみでもある。欲を言えばもう少し時間的に余裕を持って街をゆっくり歩いてみたいと思うのだがなかなか間々ならない。

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