ヘクトールで伊佐沼

出張予定が急遽延期になり、お天気も良かったので最寄の伊佐沼へ久しぶりにお散歩。このレンズはM10-Pとは初の組み合わせ。やはりオールドレンズとの組み合わせは予想を超える心地良さ。現行レンズの出番が減ってしまいそうで嬉しい悩み。というかやはり自分はかなりのライカオールドレンズ派。クセがなければライカじゃない!という感覚が染み込んでいる。

自分のヘクトールはブラック&ニッケルタイプでピントリングの真鍮地金がほどよく出ていて良い感じ。他の部分は使われてはいるがそこまで使いこまれた形跡は無いので正しい使われ方をしてきた証拠。これは実はライカオールドレンズで写りの良いレンズかどうかを見極めるひとつのポイント、レアなレンズで全ての部分が綺麗過ぎるレンズなどは写り自体に問題を抱えている事が多い。あまり使われずに中古市場を彷徨って様々な人の手に渡っているだけ、ゆえに綺麗。

ところが程よい真鍮地金は見た目は悪くはないが触っていると真鍮の匂いが手に付く。あまりに匂いが強いので黒のパーマセルを巻いた。これが意外なことにM10-Pのブラッククロームと良く合っている。予想外の格好良さとパーマセルのソフトな感触にシャッターも心地よく押せて撮影枚数も思いのほか進んだ。瓢箪から独楽だが最近はこういう事がなぜか多い。

LEICA M10-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M10-P / Hektor 73mm f1.9

morning haze

第一世代Summilux 35mm。

開放描写は薄いヴェールがかかり、世の中が動き出す前、早朝の空気感と良く合う。

中心部は繊細で線が細く心地よいシャープさ。

周辺部は光の量が落ちてヒトの視覚と良くマッチングしている。

写り過ぎない曖昧さは現代のレンズには無い。次の世代へ継承すべき貴重な財産。

ライカレンズの中でも一番長い付き合いになった。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

Leica FOTOS

M10-PでWiFi接続し、撮影した画像をスマートフォンで閲覧する。他社では何も考えずともすんなり出来ることが当初は考えられないほど接続に時間がかかり、その方法もなぜ?と首を傾げるような手順。これだけはさすがライカ!とは言っていられず、何とかしてもらいたい!と切に願っていた。

その願いが通じたのかどうかは知らないが新しいアプリ「Leica FOTOS」が先日リリースされた。今までのアプリとは雲泥の差でやれば出来るじゃない!と。しかし、よくよく考えてみるとこれはどうもあのM10-Dのリリースに間に合わせる為にライカにとってはマストだったようだ。スマートフォンに接続出来なければM10-Dは設定も何も出来ない仕様のようだから。おかげでやっと使えるアプリになった。

Leica FOTOSはWiFi接続可能なライカのデジタルカメラ全てに対応しているようでまず機種を選ぶメニューがある。今までは個別対応のアプリだったのがM10-PとQがひとつのアプリで接続可能になった。これだけでも大きな進歩。まだそれほど使い込んではいないがインターフェースもやはりM10-Dに合わせてかなりブラッシュアップされてこの手のアプリとしては本気度が伝わってくる。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

日本の誇り

一昨日・昨日と撮影の仕事で大阪へ出張だった。先週は名古屋。来週も大阪の予定。出張には毎回、新幹線にお世話になっている。当たり前のように利用しているがこれほどありがたい移動手段はなかなか無い。時簡は正確、移動は速い、常に快適・安全、ついでに格好も良い。カメラマンには頭痛の種の撮影機材も飛行機のように制限はほぼ無い。いい事尽くめの新幹線。

先日、たしかNHKだったと思うが新幹線に関わる人々の密着番組に見入ってしまった。0系から700系まで経験されているベテランの運転士と整備士の方々の内容だった。中でも運転士の方が語っていた時刻表には分単位で表示されているが運転士は秒単位で運行していること。1秒遅れたと反省している姿は印象的だった。

後で知った事だが鉄道マニアでは当たり前のことらしい。300キロで運行している新幹線の運転士が1秒遅れたと語った日本の鉄道技術と運行技術には今更ながら敬服する。昨日もそんなことを考えながら快適でぐっすり寝入ってしまった。常に安心して移動できる新幹線、日本の誇り。関わる方々には感謝しかない。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4