この組み合わせの心地良さと画質の素晴らしさは全く予想していなかった。自分のSUMMILUXは球面セカンドバージョンの最終ロット。ネームリングもLEICA名でドイツ製、鏡銅の文字も現在のものと同じコンピュータ文字?になっている。写りは開放では第1世代特有のハイライトに美しい滲みが出て画面全体に薄いヴェールがかかる。だが2~3段絞ればコントラストが出てキリッとシャープになる。フィルム時代から愛用してきたがデジタル時代でも相変わらず魅了されるレンズだ。
以前書いたが少し前に銀座の匠にオーバーホールをお願いして外観もさらにクリーンになり、新品と見紛うほど。絞りもヘリコイドも程よいトルク感で絶妙な心地良さだ。実はM10-Pが来るまでは専らM9-P専用レンズだったが一度M10-Pで使用したら外せなくなってしまった。写りは柔らかく独特でf1.4の明るいレンズにも関わらず非常にコンパクトで軽量、本来のM型ライカらしいスタイルとなる。
当初の予想とは違ってM10-Pのメインレンズに取って代わってしまった。相性も抜群に良い。M9-Pとの組み合わせよりもなぜかフィーリングが良い。何より静かなシャッター音と小柄なレンズがカメラの存在感をより消してくれている。