所謂ライカ本の類は世に多く出ていて内容は似たり寄ったりの場合が多い。そう言いながら同じような内容のライカ本が自宅には山ほどある。ライカという響きには理屈向きに弱い。つい先日、Camera Holicsというライカ本が出た。「なぜライカなのか?ライカで撮る7人の理由」というタイトルに惹かれて購入した。
どうせ同じような内容なのでは?と思いつつ、昨日の日曜日、朝から一気に読んでしまった。7人のプロカメラマンたちがなぜライカで撮るのか?という理由を機材の紹介と共に語っている。その中で自分の琴線に触れた言葉を抜粋して書き残しておこう。共感を覚え、含蓄に富んだ言葉ばかりだったので。
ハービー山口氏曰く
「世界中の写真家がそれぞれの写真に込めた思いは、いつか平和を願う大きなメッセージのうねりとなって世界を導いていくのではないでしょうか。従ってカメラは世界で一番平和な道具の一つなのではないだろうかと、少なくとも私はそう信じています」
萩庭桂太氏曰く
「フォトグラファーとしての人生というよりも、ただただひとりの人間としての人生から見ている景色や光景。その光景をカメラで記録している感じが、とても気に入っている。ライカしか使わなくなってしまったのは、そのためだろう」
小林幹幸氏曰く
「ライカは人生を記録するカメラではないか。これが僕がライカに対する思いであり答えなのだ。仕事カメラは他人のための写真を撮る写真機、反対にライカは100%自分のための写真を撮る写真機なのだ。だからライカは面白いのだと思う。ライカこそ人生なのだ」