車窓越しの訓練

撮影の為の出張は多い方だと思うが特に新幹線での移動が多い。数年前から新幹線移動はグリーン車と決めている。最近では新型コロナウィルス対策で少しでも感染確率を下げる為にもグリーン車の方が安全だ。他にも機材の安全、自分自身の疲労軽減等、何より撮影データの安全は一番の優先事項だ。

そういう意味では仕事で出張に出る場合は寄り道もしない。特に帰りは絶対に事故があってはならない撮影済みのデータがある。無事に自宅のHDDに保存するまで仕事は終わらない。そんな出張ゆえ、様々な街を訪れるがその土地のことはとんと疎い。現場とホテルと駅と新幹線移動でほぼ終わってしまう。

残念に思う時もあるが束の間の息抜きは車窓からの光景。流れる車窓の光景を眺めているとゆるりとリセット状態になる。そこで徐にライカを取り出しスナップ。出張には必ずライカを持って出るが車窓からのスナップは難易度が高い。とあるカメラマンがSNSでこれを訓練と称していたがなるほど・・・

何も考えずにシャッターさえ押せば良いという訳ではない。高速で移動するのぞみの車窓の中の来たるべき瞬間に反応し、ここぞというシーンを予測するということは確かに日常の仕事の中でも役に立つ。物事は考えようで学ぶ場はどこにでもある。

LEICA Q-P

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