8年の進化

巷の噂では現時点で一年半の入荷待ち?!のLEICA Q3。今回のスペック・パフォーマンスは人気が必ず沸騰する予感がして行きつけの老舗ショップに一番予約。運よく発売日に入手できた。Qシリーズは初代QとQ-Pを使用してQ2はパス。Q3は初代誕生から8年を経てのモデルだが8年という歳月はデジタルカメラにとっては想像を遥かに超える進化をもたらしていた。

カメラデザインはライカらしく不変。Q、Q2、Q3は一見して区別がつかない。中身の細かいことは省くがセンサーは初代の2400万画素から6000万画素へ。動画は初代のボタンを押すだけのフルオートから静止画・動画の切替えでマニュアルでの4K撮影はもちろん8Kまで内部記録できるようになった。動画のスペックはほぼプロ仕様と言っても過言ではない。

今回Q3に特に魅力を感じたのはこのプロ仕様並みの動画機能だ。新たにティルト液晶が搭載されてQ2譲りの手振れ補正とライカ独自のクロップ機能で4K、8Kを上手く使い分ければ引きの絵から寄りの絵までQ3一台で完結できる。写真に関しては初代からオーバースペックだったSUMMILUX 28mm f1.7と6000万画素の組み合わせは文句があろうはずがない。

さらにこのレンズ、開放から趙がつくほどの描写力で全く破綻が無い。動画でこそ生きるレンズだと確信した。梅雨の雨が続き、本格的な動画撮影は先になりそうだが先日、久しぶりに訪れた自由学園明日館、新たに用意されたLeica Looks Classicのテイストはこの場所の世界観と相まってQ3のスチールデビューにはちょうど良い場所となった。

LEICA Q3 / Leica Looks Classic