ホンダセンシング

昨今、CMでも盛んに宣伝している車の安全装備と自動運転。実際に体験している人はまだまだ少ない印象だ。自分は昨年3月、オデッセイがハイブリッドにマイナーチェンジしたタイミングでエリシオンから乗り換えた。その折、安全装備のホンダセンシングが本格的に導入されたので迷わず装備した。

ホンダセンシングとは大まかに言うと、走る・止まる・曲がるという車の基本動作においてドライバーを安全に支援する装備の総称だ。他のメーカーも基本的にはほぼ同じ内容で呼び方と細かい性能に差があるだけだ。その中で私が日常的に使用しているのは「衝突軽減ブレーキ」「路外逸脱抑制機能」「車線維持支援システム(LCAS)」「アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」だ。実際に使用してみるとこと安全という観点からは全車標準装備すべき優れモノだ。

仕事柄、毎日のように首都高を利用している。普通の高速道路はもちろんだが首都高でもホンダセンシングを常用している。ただし、全くの自動運転をさせているわけではない。ACCでスピードを60キロ~80キロの間の任意のスピードに固定する、LCASをオンにして常に車線を維持させる。そうすると前車との距離を一定に保ちつつ車線を維持したまま走行できる。これでアクセルもブレーキも一切タッチしない。ステアリングだけは軽く触れてカーブのときは添える感じで補助する。よほどの渋滞で車がストップしない限り、この状態でほぼ走行可能だ。当初は不安もあったがアクセルとブレーキから開放されることへのカラダの負担の軽減は予想以上だった。

人によってはそんなものは車じゃない!とか車の楽しみが無い!と頭から否定する人がいるがそれは勘違いかと。本来、クルマはある地点からある地点まで安全に移動する為の道具だった。その後、進化していく過程で運転すること自体の楽しみが生まれた。もちろん楽しみは理解できるし、今後もそういう車は残っていくと思う。ただ、実際に毎日のように使用するとこれ無しでは安全に運転出来ないほど現代の道路状況は危険が多い。いずれにしてもそう遠くない将来、自動運転が当たり前になるのは間違いない。この分野の劇的な進化で事故が限りなくゼロに近づく社会が実現される日が待ち遠しい。同時に運転の楽しみも残れば言うことはない。

LEICA Q

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