プロのカメラマンとは?

今やデジタルカメラやスマートフォンのカメラ機能が進化して誰でもがカメラマンになれる時代。SNSやブログを通じてプロになってしまう人やインスタから世界へ飛び出る人などアマチュアプロ?として様々なスタイルが生まれている。しかし、本来のプロとは?と本質的な部分で疑問を感じることが多々ある。

プロカメラマンとは端的に言えば依頼主=クライアントの要求に応え、限られた予算、定められたスケジュール、多種多様な現場の条件、その中でクライアントが望むイメージを提供できること。その事に尽きる。そのためには当然ながら撮影技術はもちろん、ある一定以上のクオリティも必要だ。

だが、今は世間一般的に言えば目に見える部分だけの写真が上手いか下手かだけで判断されがちだ。だがそれは氷山の一角なのだが腕に覚えのあるアマチュアほど隠れた部分が見えていない。好きなときに好きなカメラで好きなように写真を撮る事などプロの現場ではまず無い。

撮るべき被写体の世界に精通し、クライアントや多くのスタッフと良好なコミュニケーションを持ち、きちんと予算とスケジュールを守り、クライアントの要求を上回るクオリティのイメージを提供できるかどうか、つまり撮影技術や写真を仕上げるセンス以外の要素も重要になってくる。この点がプロとアマとの決定的な違いだ。

付け加えればプロの世界は結果が出なければ次の仕事はない。アマチュアは結果が出ても出なくて自分自身の中だけで完結できる。ある意味お気楽な世界だ。本当に実力があるプロの見分け方。それは仕事が継続しているかどうかだ。実力が認められていなければ仕事の依頼が続く事は無い世界だからだ。

さらにプロとして様々な条件をクリアしても実は最も大切なものがある。それは人としての誠実さ謙虚さだ。これはなかなか目には見えないものだが成功しているプロは必ず備わっているものだ。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6