魅惑のレッドスケール

現行のライカMレンズの指標はシルバー以外はイエロースケールが標準だ。これはM6・M7時代のシャッターダイヤルの指標がイエローの為、それとマッチさせたと言われている。だがMデジタル時代になってシャッターダイヤルは赤指標になったにも関わらず、相変わらずブラックタイプはイエロー指標を続けている。些細なことだが軍幹部とレンズ指標は撮影中は常に目に入る部分。シャッターダイヤルのレッド指標とレンズのイエロー指標のミスマッチ感は気になってしまう。

M3やM4時代ではボディもレンズもレッドスケールが標準だった。デジタルのM8、M9やM、そしてM10も今はレッドスケール。ボディに合わせてレンズもレッドスケールの方がマッチしているし、より美しいと思うのは私だけだろうか?このズミクロン35mmは現行のひとつ前のモデルだが限定のブラッククロームの発売と同時に購入した。理由のひとつがレッドスケール。さらに今のMデジタルのブラックペイントはM6やフイルム時代のMPのブラックペイントとは艶や質感が違っていてむしろブラッククロームの仕上げに近い。ゆえにレッドスケールのブラッククロームレンズとMデジタルとの組み合わせはとても美しい。

自分のLEICA Qはチタングレーだが実はこのチタングレーの指標もレッドスケール。ショップでブラック購入直前にこのレッドスケールにノックアウトされて急遽チタングレーに変更したもの。そもそもスケールの色などは撮影行為とは直接関係はないが気に入ったデザインの美しい道具はこころを豊かにしてくれる。趣味の世界ではそんなこともあっていいと思う。

LEICA M-P / SUMMICRON-M 35mm f2.0 ASPH.

LEICA M-P / SUMMICRON-M 35mm f2.0 ASPH.