NGT48のこと

先日の30日、AKB48グループの恒例のイベントとなった選抜総選挙の中間速報が大きなニュースになった。新潟に拠点を置くNGT48が大躍進したのである。特に1位に輝いた子はNGT48内でもあまり目立たない子だったから、指原梨乃や松井受理奈などのそうそうたるメンバーを差し置いて1位を取ったことは一大ニュースとなった。

AKB48のグループとして新潟にNGT48が誕生してはや2年近く。この歳でNGT48のファンだと言うと少し引かれる。さもありなん。(笑)
それには理由がある。昨年1月、新潟市のラブラ2というところに専用劇場が出来た。たまたまその劇場の竣工記録写真を撮る仕事で新潟を訪れた。その折、オープン前の劇場とその関連施設、そしてステージでのゲネプロと関係者のみのプレ公演の撮影をさせて頂く機会を得た。

もともとAKB48もそれほど関心も無かったし、ほとんど孫みたいな女の子たちの世界には興味はなかった。が・・・それが見事に変わってしまった。
プレ公演前のゲネプロ時、こちらもリハーサルのつもりで撮影をしていた。そこでは真剣な表情で歌と踊りの練習を続ける普通の女の子たちが居た。この歳の女の子たちでも裏ではやはり相当な努力をしなければステージには立てないという思いはひしひしと伝わってきた。
そしてプレ公演の日。やっと立てた自分たちだけの専用劇場でのステージでは眩しいばかりに輝く彼女たちが居た。感極まって涙する子たち。溢れる涙が頬を伝わる瞬間をファインダー越しに見たとき、こちらも思わず涙が溢れた。一発でファンになった。

それからはDMMでのネット中継公演を見続けながら昨年の総選挙では加藤美南ことカトミナに1票を入れた。柏木由紀や北原里英などAKBメンバー以外ではただ一人100位以内に入った。
そして今年、2年目の速報ではNGT48は100位以内に11人入り、神セブンと呼ばれる7位以内になんと3人のメンバーが入った。いずれも柏木さんや北原さん以外のメンバーがである。残念ながらカトミナは100以内にも入れず、少し驚いたがいずれにしても2年目のNGT48の躍進は驚きとともに仕事を通じてご縁が出来た者として嬉しい出来事である。6月17日の総選挙日が楽しみである。

LEICA Q

LEICA Q

原点の大切さ

昨夜の全仏テニス。第一セットの錦織圭の調子は酷かった。このままアッサリ負けてしまい、そのままランクも落ちてますます酷い状態になることも予想された。
ところが、テニスはやはりメンタルが占める割合が多いスポーツだ。解説の松岡修三も言っていたが我慢のしどころでどれだけ素直に向き合えるか?原点に戻ってひたすら自分のテニスができるか?自分のラケットを友達と思えるか?もう技術云々ではないらしい。

TVの画面と松岡修三の解説でしか推測はできないが、体調も足の具合もメンタルも最低の状態から逆に力が抜けてひたすら忠実にボールを返すことを続けているうちに暗いトンネルを抜けていつもの圭が戻ってきた。そんな印象を受ける試合だった。第1セットが0-6だったのが第4セットの6-0はその証。
トップアスリートになると一部のバランスが崩れることによって試合中にそれを正しい方向へ戻す本能が働くかのように思える。最後は本調子の時のような躍動感が蘇って最終セットの結果となった。
試合後のインタビューで「後半はラケットにボールが乗ってきているのが分かった」と。「自信がついてきた」とも。昨夜の試合は色々な意味で非常に面白かった。準々決勝のマレー戦も期待が持てる。

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH. Black Chrome

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH. Black Chrome

朝のルーティン

フリーランスの相方殿と録画していたNHKの朝ドラを観ながら、バターコーヒー(小川珈琲のスペシャルコーヒーにバイオグラスフェッドバターを溶かして仙台勝山館MCTオイルを入れ、これだけだと甘くないのでエリスリトールを小さじ3杯入れたもの。これをミキサーでしっかり攪拌)を飲みながら二人で朝ドラに楽しくツッコミを入れつつゆったりと朝を過ごす。
こんな朝のルーティンから一日が始まる。会社員時代の満員電車に揉まれながら痴漢のリスクと遅刻の時間を気にしつつ過ぎ去る喧騒な朝に比べ、なんと贅沢なことか。

お互いがフリーランスの特権でもあり、毎日のささやかな楽しみである。
ただ、朝ドラを観続けていると年月が経つのがなんと早いことか!朝ドラは半年に一作のペースだがこれが幸か不幸か前作以前の作品を忘れる。信じられないほど見事に忘れる。毎朝の楽しみだがこの早さと忘却には辟易する。

LEICA M-P / SUMMICRON-M 35mm f2.0 ASPH. Black Chrome

LEICA M-P / SUMMICRON-M 35mm f2.0 ASPH. Black Chrome

ヘクトールに迷わされる

Hektor 73mm f1.9。
この時期になるとなぜかこの玉に惑わされる。夏の光が強くなる前、空気が少しだけ乾燥しているこの時期ならではの玉と言えようか。今から80年以上前に生まれたライカの迷玉?激しく個体差があって果たして自分の玉がアタリ玉のか?大ハズレの玉なのか?外見と試写からでは玄人でも判別できないときがあるという泣かせ玉。

つい先日、手持ちのヘクトールを銀座の匠にオーバーホールを依頼していたが解像力もピント精度も大ハズレ玉ということが判明、相当色々な手が入れられていて手を付けられないとのこと。なんともはや悔しいやら恥ずかしいやら、いくつになってもライカには授業料を払い続けなけりゃいかんのか?と自己嫌悪状態。

すぐに売り払うことも考えたがそこは少し冷静になってこのまま持ち続けることに。実はこの玉、外観はかなり美しい上にシリアルナンバーだけ見ると相当なレア玉。なんと言っても最初期ロット94,500番台のうちの一本。しかもフードも前後キャップも付属していてそれが大変美しいシロモノ。手放すには忍びない。

まあ、もともとボケ玉、滲み玉と言われる玉、少々のことは気にせず、開き直って改めて撮ってみるとそれほど悪くはない。そこはかとない柔らかさは現代のデジタル対応レンズでは味わえない。女性など撮ったらおそらく喜ばれることは確実。やはり腐ってもライカレンズには人を惑わす魔力がある。この歳で改めて勉強させられた次第。

LEICA M9-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M9-P / Hektor 73mm f1.9