悲しい一日

フリーアナウンサーの小林麻央さんが昨夜亡くなった。長い間、ガンの闘病中だったが残念ながら力尽きてしまった。麻央さんの肉親の悲しみや、ご本人の悔しさは私には想像だにできないし、面識があるわけでもないがひとつだけ思い出すことがある。数年前のあるイベントでまだ結婚前の麻央さんがゲストでいらして挨拶をされたことがあった。私は仕事で麻央さんが挨拶したステージの記録撮影をしていた。

最初の印象はとても清楚で美しい女性という印象だったが、挨拶を聞いて驚き、そして感心したことがあった。彼女独特の美しい声で全く澱みなく、彼女自身の言葉で理路整然とそして嫌味なく、とても美しい日本語で挨拶をされた。挨拶の長さもちょうど良く、終わった時に思わず「素晴らしい!」と心の中で拍手を送ってしまった。

今時のアナウンサーでもよく噛んだり、下品だったり、言葉を発する前に「え~」とか「あの~」とか発したりすることがあるがそういった無駄な言葉も一切なく、品良く本当に美しい日本語の挨拶だった。あの時の麻央さんの聡明さは今でもハッキリと記憶している。そんなことを思い出しながら今日はとても悲しい一日だった。ご冥福を祈りたい。

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

極彩の夕陽

今朝は自宅のベランダからこの季節にしては珍しく富士山が見えた。秩父連山もくっきりと。
梅雨の台風一過?のおかげ。夕陽もほんの数分間の極彩色の世界。余計な言葉は要らない。

LEICA Q

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アップルウォッチ

アップルウォッチを初代から使い始めて今では2代目。売れているのかいないのか?少なくとも私の周りではかなりの少数派なのが残念だ。ただ、アップルウォッチについては他人様の反応が面白い。使ったことがなかったり、あまり興味をもっていない人は決まって「それってどうなんですか?」と懐疑的な思惑たっぷりの聞き方をしてくる。逆にすでに使っている人は「これいいですよね~」と共感しあえる。

実際に使っている人はとても楽しんでいるし、それぞれが便利に利用している。かく言う私も様々なシーンでとても助かっている。カメラマンとしては撮影地の天候がリアルタイムで分かり、時間ごとの予報も便利だ。また、日の出日の入りの時刻がすぐに分かるのも助かる。何より暗い現場が多いので液晶によって時間やその他の情報の視認性が良く、大切な電話の着信、ラインやメッセージの見逃しなども無い。

また、プライベートではアクティビティとワークアウトが便利。アクティビティでは日々の歩数や消費カロリー、運動の記録などが常時確認できる。ワークアウトはウォーキング時、トータル時間、距離、消費カロリー、心拍数、スプリットタイムなどをリアルタイムで把握しながらウォーキングできる。スプリットタイムや心拍数などを目安にしながらのウォーキングは目標設定にもなるし安全でもある。自分にとってはこれからも手放せない相棒だ。

LEICA Q

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今の自分とライカ

ライカ一台だけ持って旅に出たい!

ライカ使いがよく言うコピーだ。自分も昔はそんなことをよく思った。ただ、最近は別に旅に出ずとも身近な場所で美しい光景には出会えるものだと感じる。プライベートは出来るだけライカで撮ろうと思っている。ライカというカメラは昔からよく言われているが相手にプレッシャーを与えずにサラッとその場の空気を写し撮れるカメラ、そして撮影者をとても心地よい気分にさせてくれる稀有のカメラだ。

仕事では常に大げさな一眼タイプのカメラを使用しているせいもあってプライベートではその種のドヤ顔的なカメラを全く使う気になれなくなった。やはりプライベートはライカがいい。ライカで身近な人の自然な表情や自分の身の周りの美しい光景を残せる瞬間が一番幸せだ。ライカ自体は単に写真を撮るだけの道具だが日々出会う光景を気負うことなく自然体で美しく残そうと「思わせてくれる」唯一無二の存在だ。

ライカは非常に高価で趣味性が高い。その為、ご立派な作品を残さなければ的な重い十字架を背負ってしまう方々も多い。ただ最近、私はライカというカメラはスマホと同じように何気ない日常をただただ残す為のカメラでも良いのではないかと感じる。ただし、そこから生まれる一瞬はスマホでは残せない美しい貴重な一瞬になる。それが今の自分にとってのライカだ。

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.