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昨日はわたくしの誕生日だった。昨年還暦を迎え、多少は大人になって世の中のことも達観して見えてくるかと思いきやいまだに未熟者で悟りの境地などとんと見えてこない。迷うし、悩むし、いまだ煩悩の塊だ。20代の頃、還暦を越えた人たちがみな人生を達観した偉い人に見えたがあれは思い違いだったのか?いくつになっても望むような人間にはなれないものだ。

そんな私でも相方殿が毎年祝ってくれてお気に入りの土屋鞄のコードバンの長財布をプレゼントしてもらった。3年前に同じコードバンのグリーンをプレゼントしてもらい、頑丈で使い勝手も良く、気に入って使っていたがあちこち傷も付いてきたので今回は黒のコードバンに。

その後はパンケーキ専門店で美味しいディナーとパンケーキデザートで舌鼓を打った。昨年、還暦のバースデイではビックリするようなイベントとプレゼントで祝ってもらって自分的にはもうバースデイは十分堪能して打ち止めと考えていたが今年も色々と気遣ってくれてありがたいバースデイを祝ってもらった。相方殿にはいつも感謝している。

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LEICA Q

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ムギとイネ

ウチのお猫様たちは懐いてくれない。少なくとも私の周りに纏わりついたり、私が愛でようと近づいたりすることは不可能に近い。ただし、自分たちの都合で近づくことは多々ある。特に相方どのが買い物から帰って台所に入ると二匹揃ってソロリソロリと近づいてくる。お目当ては大根の葉っぱ。胃の中に溜まった毛繕いの毛を出す為だ。家猫で外には一度も出たことの無い彼らにとって大根の葉っぱは必需品らしい。

雄の黒猫ムギと雌の三毛猫イネ。決まってムギが偵察隊でその後からイネが付いて来る。少々お頭が弱いムギと賢くて用心深いイネ。人間と同じように性格が違って兄妹猫の二匹の中でもヒエラルキーがあって実に面白い。里親募集でウチに来てもう6年、立派な家族だがもう少し懐いてくれると嬉しいのだが間々ならないものだ。

LEICA M-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

LEICA M-P / SUMMILUX-M 35mm f1.4

変革期

ホンダがもがいている。F1しかり、自動車業界の再編しかり、ホンダの長い歴史の中でも初めてのことではないだろうか。本田宗一郎がカリスマだった時代とはもう違う。盛んに言われる言葉だ。そうだろうか?モノ創りの原点はいつの時代も変わらないはずだ。求められる事を求められる時に求められる場へ提供する。その為に誠意と情熱を持って努力する。このことは普遍のはずだ。

今のホンダは勝負する場所や時、判断のタイミングなどが少しづつズレていたり、遅れていたりしているだけで原点の持つべきスピリットはいつの時代も変わらないはずだ。少なくとも私はそう信じている。デジタルカメラの世界でも似たような現象が起きている。今やSONYの勢いはCanonやNikonを脅かしつつある。求められる技術が時代とともに大きく変化し、いわゆる写真機の世界とは違う世界と言えるセンサーやエレクトロニクス、制御などの技術が重要なキーアイテムになりつつある。

自動車業界も同じだ。今のところ日本のメーカーにおいては自動車業界だけで再編が進み、本当の変革になっていない気がする。その流れからホンダはひとり取り残されつつある。という見方が大勢を占めているがそうだろうか?例えばホンダはソニーやアップルと組んで車を創ったらどうだろうか?そういう大胆な発想や視点が必要な気がする。F1も自動車業界もその世界だけで結果を求める時代ではない気がする。

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後輩、その後

先月、後輩が大きな手術を受けることを書いた。昨日、その後輩のお見舞いに船橋の医療センターへ行ってきた。はじめは心臓の手術と聞いて、胸を開く手術の後の状態は如何なものか?と危惧していたが、病室を訪ね、相部屋のカーテンを開けた瞬間、その表情は入院前に会った表情とまったく変わりなく、正直拍子抜けしてしまった。その後はホッとして思わず、なんだよ本当に胸切ったのかい?と。

詳しく聞くと具合の悪かった心臓の弁を当初は人工弁を装着する予定だったのが実際に開いてみると弁形成手術でも可能だった為、そちらに切り替えて手術を行ったそうだ。弁形成術のメリットは術後の感染や合併症の危険が少なく、回復も圧倒的に早いそうだ。その為、彼の場合は術後約10日ほどで退院予定でこちらもビックリするほどの回復状態。実際に胸の傷を見せて貰わなければにわかに信じ難いほどだった。

思えば普段からの彼の節制した生活態度のお陰で術後の回復も早いとも言えるわけで、何はともあれ、得がたい後輩であり友の手術が無事終わったことを感謝したい。

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