見習いたいこと

毎年初日には必ず行っていたCP+。今年は仕事が詰まっていて全く行くことが出来なかった。メーカーの担当者と直接話が出来る機会であったり他のプロの方々の独特なお作法などは勉強になるので時間を作りたかったがお仕事優先のフリーランスとしては致し方ない。中でも今年は三澤武彦氏がお話をされるということだったのでどうしても伺いたかったが本当に残念だった。

三澤武彦氏は私が尊敬する数少ない?プロの写真家で結婚式や家族写真・出産後の人々の撮影を専門としていてとりわけ結婚される前のカップルを独特の撮影手法で少し照れた中にも輝くような笑顔の写真をたくさん撮られている。数年前、新宿のエプサイトで写真展をされていた折、一度だけお会いする機会があってどうしたらあのような写真が撮れるのか?撮影助手として立ち合わせて頂きたいくらいだとお話すると大変謙遜されていたことを記憶している。

写真は撮影者の人柄が出るというがやはりそれは真実だ。特に人などを撮る場合は如実に現れる。三澤氏の写真は氏のお人柄で撮っているとも言える。翻って自分の場合はどうか?被写体は違えどもそこには空間を創った人々が存在する。自分はその創った人々=デザイナーやディレクターやスタッフの方々とどのように接するか?現場の空気をいかに自分が撮りやすい空気にするか。この良し悪しが結果に繋がると感じる。

コメディアンの高田純次氏が歳を取ったらやってはいけない三つのこと「昔話」「自慢話」「お説教」と語っている。高田氏は10歳ほど年上だが私くらいの年齢になるとどうしても犯しやすいことばかり。自戒を込めてこの言葉をこころに刻んでいる。それに加えて相手の肩書き・学歴・年齢などは出来るだけ取り払ってひとりの人として誠実に接すること。これらを出来るだけ守るようにしている。

だが、三澤氏のようにその場の空気を掴んで和ませて素晴らしい写真を撮るような境地には至っていない気がする。まだまだ見習わなければならないことがたくさんある。

LEICA M-P / SUMMICRON-M 35mm f2.0 ASPH.

LEICA M-P / SUMMICRON-M 35mm f2.0 ASPH.

羽生君のこと

始まる前はこれほど盛り上がるとは思えなかったピョンチャンオリンピック、始まってみれば日本人アスリートたちの健闘で今までのオリンピックよりも盛り上がっている印象だ。昨日までの前半戦で個人的には沙羅ちゃんの銅メダルと羽生君の金メダルが一番印象的だ。沙羅ちゃんの銅メダルには日本中の人々がホッとさせられて羽生君の金メダルにはみんなが泣かされた。

実はフィギュアスケートとはご縁があってかれこれ10年以上前から毎年暮に行われるメダリストオンアイスというショーを撮影させて頂いていて人気絶頂だった浅田真央ちゃんや高橋大輔君、織田信成君など蒼々たるメンバーの滑りを間近で見る機会が多かった。その当時、そんなメンバーに混ざってひとりだけ背が高く細い体だけれどムチのようにしなやかで華麗なスケーティングとステップを見せる童顔の男の子が居た。それが羽生結弦君だった。今の宇野君のようなポジションでまだソチのチャンピオンになる前だ。

その時はソチの代表に決まったばかりで期待される若手ではあったが当時は高橋大輔君の方が注目されていてまさかオリンピックで二連覇を成し遂げる偉大なチャンピオンになるなどとは想像もしていなかった。ただ、得意のトリプルアクセルや華麗なステップなどを数メートル前で見せられて他の人とは違う迫力とオーラが出ていたことを記憶している。この子はもしかしたら化けるかもしれないという予感を感じていた。あの時の童顔のスケーターがいまや世界中を感動させていることに自分の予感が間違いではなかったとひとり悦に入っている。

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

プチ散策

先日、久しぶりに横浜のみなとみらい近辺を小一時間ほど歩いた。その日はパシフィコで夜撮影が入っていて雪の影響で首都高がまだ通行止めが続いていた為にかなり早く家を出たが2時間ほど早く着き過ぎてしまった。今の自分はそんなことが無ければ酷寒の中、夕暮れ時になかなか歩くことは無いのでQを持ってブラブラした。

以前はカメラやレンズのテストでよく訪れたが最近では仕事では来ることはあっても気ままにブラつくことは無かった。みなとみらい地区は海沿いとはいえ、さすがに寒気が居座っているこの時期の夕暮れ時は寒く、Qを持つ手も素手では長時間は厳しい状況だった。ただ、こういう時だからこそ空気は澄んでいて気分は爽快だった。

いつのまにこんな建物が?的な出会いもあり、また各所で建設中の光景もあり、この地区の光景も変わりつつあることを感じた。撮影仕事ばかりの毎日、プライベートでカメラ1台を携えてブラつくのも良いものだ。こういう時間を持つことを少し忘れていたかもしれない。

LEICA Q

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酷寒の川越

ここ数日の日本の気候は異常事態だ。自宅の川越は普段から都心に比べて気温が2~3度ほど低い。特にここのところの寒さはもうスキー場状態。夜などは札幌と気温がほとんど変わらない。昨夜はマイナス6度!今朝はとうとう給湯器からお湯が出なくなった。こんな経験は記憶に無い。気になっていた首都高も自宅から撮影現場へ向かう為の生命線の5号線が22日の降雪から今日26日の現在まで4日間、いまだに通行止め。これも記憶に無い。

一昨日の市ヶ谷の現場などは首都高が一部を除いてほとんど通行止めの為、関越川越IC~鶴ヶ島JCT~圏央道~八王子JCT~中央道~首都高4号線経由で3時間かけて現場に着いた。これでも大渋滞中の5号線沿いの一般道よりはるかに早い。普段は35kmで1時間ちょっとのところを迂回して110km!3時間!いつもより2時間ほど早めに出たので時間に遅れることは無かったがこれも初めてこと。

関東地方は本当に雪と寒さには弱い。年々気候が激変してきて今後どうなるのか?未体験な時代になってきていること実感する。

LEICA Q

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