ワンデーリモデル

自宅マンションは築30年近い、その為、ここ数年で色々な場所のリフォームを行ってきた。部屋全体の壁・天井、バスルーム、キッチン、そして今回、トイレのリフォームを行った。普段は仕事として内装全般を撮影している。その中にはトイレメーカーのショールームなどの撮影も多い。TOTO、INAX(今はLIXIL)はひととおり撮影したことがある。ただ、あくまで仕事の撮影で他人事だった。

しかし今回、初めて顧客の立場で検討してみるとトイレのリフォームとはなかなか難しい工事だと実感した。特に古いマンションではトイレ自体の広さや古い水廻りなどハードルも高く、初めは予算も控えめで便器もそこそこのもので良いと考えていたが、自分も相方殿も元々はインテリアデザインの世界の人間、いざリフォームをやるとなったら妥協できなくなった。

実際にTOTOやLIXILのショールームを訪ね、実物を見て細かいところを確認しながら最終的にはTOTOのネオレストワンデーリモデルという便器+手洗い付きのものに決定した。内装デザインは相方殿に任せた。実際に経験してみるとショールームを訪ねることも夜な夜なふたりで試行錯誤することも楽しいものだった。最終的なデザインは一面だけイエローの壁面、カラフルな石片を散りばめたポップなデザインの床、奥の壁面の間接照明などかなり凝ってしまった。

また、相方殿のたっての希望で自分の写真も控えめながら飾ってみた。シンプルなトーンの内装なのでタンバールとヘクトールのモノクロームの拙作にした。今回のリフォーム、今までは撮影者の視点ばかりだったがショールームを訪れる来場者の気持ちもよく分かり、貴重な体験となった。

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LEICA M10-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH. 便器の配管等、仕事柄、美しくレタッチさせて頂いている。にしてもこの銘レンズでトイレを撮るのは贅沢の極み?(笑)

LEICA M10-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.
便器の配管等、仕事柄、美しくレタッチさせて頂いている。にしてもこの銘レンズでトイレを撮るのは贅沢の極み?(笑)

RIKA KIHIRA

フィギュアスケートの紀平梨花さん。今自分が一番熱い視線を注いでいる選手だ。フィギュアスケートには以前からご縁があって2年前までは毎年年末に仕事で全国のスケート会場に足を運んでいた。そこで幸運にも浅田真央ちゃんや安藤美矩さん、高橋大輔君、織田信成君、レジェンドになる前の羽生結弦君などの滑りを目の当たりにしてきた。

一昨年の暮にその仕事を終えてフィギュアスケートを会場で生で観ることはなくなってしまった。ちょうどそのタイミングで彗星のように現れたのが紀平梨花さん。浅田真央ちゃんに憧れ、トリプルアクセルを武器に昨年から国際大会5連勝中だが今シーズンのフリー演技には特に魅せられている。

カナダのジェニファー・トーマスの名曲「A Beautiful Storm」と紀平さんのスケーティングが創り出す世界は何度観ても魅せられてしまう。これほど曲とスケーティングがマッチして感動を与えてくれるフリー演技は今まで観たことがない。真央ちゃんのソチのフリー演技も心の底から感動したが真央ちゃんにあった悲壮感やプレッシャー感とは違う紀平さんの伸び伸びとした演技には爽快感すら感じる。

紀平さんのスケーティングには上手さ、柔らかさ、優雅さ、しなやかさ、強さが全て感じられ、他のスケーターとは一線を画す魅力がある。持って生まれた身体的資質に加え、日々のトレーニング、音楽の解釈と演技力、本番での冷静な判断力と勝負強さなど全てが備わった今までの日本人スケーターにはない稀有の能力を感じる。まだ16歳にもかかわらず、常に前向きで誠実な受け答えにも敬服する。

昨年のグランプリファイナルでの演技を観てこれはぜひ生で紀平さんの演技が観たい!と強く感じていたが運よく3月のさいたまスーパーアリーナでの世界選手権、女子フリー演技のチケットが手に入りそうなので今から楽しみで楽しみで仕方がない。

LEICA Q

LEICA Q

油断

サッカーアジアカップは残念な結果に終わった。一昨日の決勝戦、日本はカタールに1対3で内容的には完敗とまでは言えないがスコア的には完敗だった。昨日はひとしきり評論家や選手たちの選評などが出揃って自分的にもなるほどそういうことだったのかと感じたので書いている。それにしても後ろ向きの勝手な事を言う評論家がサッカー界にも居る事にビックリ。張本のような人はどこの世界にも居るものだ。いずれにしても後ろ向きの発言からは何も生まれない。

ところで決勝戦だが結論から言えば先日イラン戦で書いた事が今度は日本に起こってしまったようだ。吉田主将の言「やはり油断があった」と、準決勝のイラン戦のパフォーマンスがあまりにも良かったが為、最強のイランを破ってのカタール戦ではやはり選手たちの心の中に少しの油断があったようだ。それが前半の2失点に繋がった。もちろんカタールの2ゴールは素晴らしいシュートだがそれを簡単に打たせてしまったのは悔やまれる。

後半は修正して1点を取ったところまでは良かったがVARによるPKで万事休し、結局、前半のほんの少しの油断と後半の不運も重なって敗戦となった。スポーツにもしもは無いがイラン戦がもし快勝に終わらず、苦労しての辛勝だったら結果は違っていたかもしれない。だが個人的にはカタールの優勝も悪い気はしていない。2022年のワールドカップ開催国としての面子が立ったわけで同じアジアの仲間としてこれはこれで良かったと言える。

RX10M4

RX10M4

驕りと油断

先日のサッカーアジアカップ準決勝の日本対イラン戦、珍しくリアルタイムでフルに90分間観戦した。今回特に感じた事だがアジア最強のイランと格下の日本、試合前から結果は決まっていたような気がした。イランは今回のアジアカップでは5試合で12得点・無失点、5年間アジアでは公式戦負け知らず、誰が見ても圧倒的な強さで評論家たちも口を揃えてイラン優勢と語っていた。

対戦前、イランのケイロス監督は日本のことを偉く持ち上げて表面的にはリスペクトしているように見えていたが実は内心自信満々で負けるはずは無いと、選手たちも同様に日本を警戒しているような発言をしていたが負けることなど露とも思っていなかった気がする。イランは自分たちのサッカーさえすれば勝てると確信を持っていたはず。そこに落とし穴があった気がする。

逆に日本は十分対策を練ってイランのストロングポイントとウィークポイントを選手たちがしっかり押さえて試合に臨んでいた気がする。結果はご存知の通り、やはり相手と対戦するスポーツは自分たちの良さを踏まえつつ、相手のことをよく知った上で臨む事がいかに大切かを痛感した。イランには驕りと油断があったと思う。日本の1点目などその最たる姿だった。

そう言えば全豪テニスの決勝戦、大坂なおみちゃんもあの2セット目が終わった後に勝つ前に勝ったと思ってしまった。相手をリスペクトする事を忘れていた。と後に語った。奇しくも相手のあるスポーツのメンタル面の難しさと臨む姿勢の大切さを改めて感じた試合だった。

LEICA M10-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

LEICA M10-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.