WBOスーパーフライ級チャンピオン井上尚哉のアメリカでのデビューマッチが決まった。井上尚弥は私が今一番好きなチャンピオンだ。今はボクシング団体が乱立していて本当に強いチャンピオンが少ない時代だが井上は本物。古くは大場政夫、ガッツ石松、輪島功一・・・最近では西岡利晃、山中慎介などの名チャンピオンたちよりも素質と能力は上回っていると思える唯一無二のボクサーだ。
開催場所はまだ未定だが同日にトリプルマッチとして他にロマゴンことローマン・ゴンザレスのリターンマッチであるWBCスーパーフライ級タイトルマッチとその王座になった者への挑戦者決定戦のスーパーフライ級のトリプルマッチが行われる。さすがアメリカ、こんなマッチメイクは日本では到底無理。ボクシングファン以外の方には何のことかさっぱり分からないかもしれないが、このトリプルマッチは凄いことだ。
何が凄いか?その顔ぶれが凄い。ローマン・ゴンザレスとシーサケット・ソールビンサイ戦、カルロス・クアドラスとファン・フランシスコ・エストラーダ戦、そして井上尚弥とアントニオ・ニエバス戦。ニエバス以外はいずれもこの階級では名だたるボクサーばかりでアメリカ国内ですらドリームマッチとの評価。これでいよいよ井上のアメリカでの挑戦が始まる。井上のハードパンチャーとテクニシャンぶりをアメリカの眼の肥えたファンたちがどう評価するか興味は尽きない。