TOKYO FMの深夜番組、「ジェットストリーム」が今夜で50周年を迎えた。
高校時代から浪人時代、学生時代から社会人になってからもあのテーマ曲「ミスター・ロンリー」から始まる番組をイージーリスニングしていた。パーソナリティである機長は初代・城達也から小野田英一、森田真奈美(フライトアテンダント)、伊武雅刀、そして現在の機長・大沢たかおまで5代に渡る。城達也の頃、深夜のハイファイサウンドは神秘的でまるで夜空を飛んでいるかのような錯覚を覚え、遠い異国の地に思いを馳せたものだ。
オープニングはパイロットの交信の声から「遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流はたゆみない宇宙の営みを告げています・・・」で始まる城達也の渋いナレーション。終わりに「日本航空があなたにお送りする音楽の定期便 ジェットストリーム。皆様の夜間飛行のお供を致しますパイロットは、私、城達也です」やはり城達也の機長が好きだ。
青春時代に聴いていたものは忘れないものだ。高校時代はパイロットに憧れ、番組スポンサーがJALということもあってこの番組は特に記憶がある。音楽やナレーションなどのいわゆる「音」の記憶はその時代を昨日の事のように呼び覚ます。今夜は2時間の飛行。51年目のジェットストリームを聴きながら書いている。