Qのレンズ前面のネームリングには「SUMMILUX 1:1.7 / 28mm ASPH」と記されていて焦点距離が28mmということが分かる。何を今更だが実はこのQの28mmレンズの画角が限りなく24mmに近いのではないか?今Q-Pを使用しているがQの頃から何となく腑に落ちないと感じていた。
自分の場合、仕事で使用するレンズが「TS-E 17mm f4」と「TS-E 24mm f3.5」がメインでこの2本でほぼ80パーセントの仕事をこなしている。したがって24mmの画角は体に染付いているつもり。24mmと28mmでは広角レンズの中でも広角扱いと標準扱いと言えるほど目的が違う。焦点距離の数値での差はたった4mmだが対角画角で言えば約9度も違ってくる。
Qの28mmは広角の標準レンズのつもりで被写体に向かっていたが28mmよりも感覚的にもう一歩前に出なければしっくりこない。最短付近でも寄るとパースがキツい。ポートレイトで顔の寄りカットなど広角然としていて歪みも無視できない。しかし、24mmと思えば納得。脳内ではSUMMILUX 1:1.7 / 24mm ASPH.として付き合っても悪くはないがQのキャラクター的にはやはり28mmの方がしっくり来る。