ここへ来て再びコロナ禍が広がっている。これを何度か繰り返しながら終息へ向かうのだろう。長い戦いになる。そんな中、何件かは仕事のオファーを頂いている。ありがたいことだ。最近では現場スタッフも自分の息子か娘のような年齢ばかりでややもすれば孫?のような若いスタッフもちらほら。そういうスタッフとの出会いはこちらも刺激をもらえるので楽しみでもある。そして現場前はいくつになっても不安と期待とが入り混じっているが実は不安の方が大きい。
この8月で会社員でのデザイナー人生20年、その後のフリーランスでのフォトグラファー人生20年、この業界で仕事を続けて40年になる。これだけ長く同じ業界に居ても現場前の不安はゼロにはならない。空間と名の付くものならたいていのものは撮れる自信はある。それでも不安はゼロではない。ただ、それでちょうど良いと思う。いつまでも不安が無くならないから必死になれるし、真剣に臨める。そしていざ現場に出ると若いスタッフとのコラボレーションはアドレナリンが出まくって楽しくて仕方がない。
そんな若いクリエイターの方々から良い評価を頂けるとそれだけで素直に嬉しく、大きな励みになる。加えて最近では若いスタッフたちから教えられることも少なくない。今の現場は新しい感性が飛び交っている。これは嘘偽りのない心境だ。こうして思える性格と不安と感じる性格を親に感謝したい。自分自身にも他人様にも誠実で居ること。何にでも好奇心と向上心を持ち続けること。仕事を長く楽しく続ける極意はこれに尽きる。この歳になって改めて噛みしめている。
この業界に同じ1980年に入った相方殿も同じく40年!を迎えた。二人揃って同じ業界でデザイナー・イラストレーター、そしてフォトグラファーとして健康で大過なく生きてこられたこと。そして今でもオファーを頂けることに感謝したい。