プライベートでも仕事でも雨の撮影は好きではない。空間を専門に撮る仕事柄、晴天のもとで撮影することが多く、雨の場合は延期になる。その為、わざわざ雨の中で撮る習慣がほとんど無い。人によっては雨のときにしか撮れない光景があると言うが雨は機材や服装への気遣いなどで集中力が落ちることが多くやはり好きになれない。
だが、先日の京都ロケハンは天気予報通りにならず、雨が降ったり止んだりの天気。ロケハン終了後の散策の為に用意していった機材も使わず仕舞いのものもあり、結果的にこのレンズ一本だけでの撮影となった。まあ、機材を色々と持っていっても良い結果が出ないことが多いものだが自分の場合は雨なら尚更だ。
そんな雨の京都だったが嬉しい誤算もあった。雨に濡れてしっとりと光る被写体にはヘクトールの独特の写りが思いのほか合っていたこと。こういう機会が無ければ雨の中に持ち出すことは無かったので新たな発見だった。万事塞翁が馬ということか。