コロナ禍に思うこと

今回のコロナ禍でこの国のエリートと呼ばれていた指導者たちとその取り巻きたちが全く機能していないこと、国会議員と官僚が今の危機に対して準備はおろか目の前で起こっている現実に対しても効果的なアクションを何も起こせないことが暴露されてしまった。後手後手の施策も効果を上げているとは思えず、あげく自治体自らが行動を起こし始めている。

象徴的に感じることは安倍首相の言葉。自ら行ったことも行う気もない「テレワーク」「オンライン帰省」「オンライン飲み会」などなど官僚が書いた文面をただ読み上げるだけの姿がもう喜劇にしか見えない。SNS上で炎上したことも何をどのタイミングでどう発信すべきかが分かっていないからだ。SNSを価値あるメディアとして有効に使いこなしている優れた自治体のリーダーたちや経営者たちの即断即決行動に比べて一国のトップの体たらく。言葉がない。

そんな中、優れた女性リーダーたちの活躍が目立つ。ドイツのメルケル首相、ニュージーランドのアーダーン首相、台湾の蔡英文総統。そして小池百合子東京都知事。どの方も即断即決で自らの言葉と行動で結果を出し、国民からも大きな支持を受けている。やはり女性ならではの生活に根差した考えと素早い決断は説得力があり、今回のような危機の中では想像力が欠如した安倍首相やその取り巻きたちよりもその政治力は遥かに優れている。

そして科学的な根拠は皆無だが以前から危惧していたこと。今回のコロナ禍は地球が怒っているとしか思えない。コロナ禍以前の世界の指導者たちやその支持者たちは自己や自国の利益のみを優先し、あちこちで起こっていた自然界が発していた警鐘には見て見ぬふりをして耳を貸さず、ただただ効率や利益しか追及して来なかった。そのことへの怒りが地球から発せられているとしか思えない。このコロナ禍が運よく終息した暁には世の中が洗浄されて少しはまともな世界に変わっていることを願うばかりだ。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

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