縁を紡ぐカメラ

このサイトは仕事メインのサイトデザインになっている。オファーを頂いて撮影した空間作品をショーケース的に見て頂き、ブログでは日々の日記的な内容で自分自身の素の姿を良くも悪くも知って頂くようにしている。そんなことで仕事の依頼を目的にしたガチガチのPRサイトにはなっていない。それゆえに仕事に直結することはそう多くはなかった。

それが今年になって仕事の問い合わせが増えてきた。ほとんどが個人のデザイン事務所の方々からだが、先日、この業界では大手で老舗の会社のデザインセクションの方からのお問い合わせを頂いた。業界では著名な会社なので以前から存じ上げていたがこれほど大手の会社からの問い合わせは驚きと共にフリーランスにとってこのようなオファーは大変ありがたく、喜んでお受けしたいと思った。

先日、その会社にお伺いして担当の方々とお会いしたところ、声をかけて頂いたきっかけのお話と共通の知人が居たことなどのご縁を知って世の中は広いようで狭く、やはりどこかで繋がっているのだと改めて感じた。そのご担当の方はLEICA Qを所有され、その他にもバルナックのⅢgも所有されているライカユーザーでLEICA Qをきっかけにこのブログにご訪問頂き、今回のご縁となった。

今までもライカは様々な出会いを生んできてくれたが、今回も新たな出会いを生んでくれた。目には見えないご縁を紡いでくれるカメラ、そんなカメラはライカしかない。

LEICA Q

LEICA Q

KAWAGOE SUMMARON

先日、とあるSNSで素敵な写真を撮られている方を発見した。その方のSNS名が、柴又ズマロン!なんと素敵な響き。

ズマロン好きの自分としては思わずこの響きに感心した。川越に移り住んで10年、豊かな自然に囲まれ、歴史的で情緒ある街並みのあるこの地がお気に入り。

その方も住んでいらっしゃる柴又の何気ない光景を美しく残されている。そんな作風がズマロンという響きにピッタリ。ズミルックスでもズミクロンでもない。

僭越ながらマインドだけは肖りたい。ズマロン!何度聞いても素敵な響きである。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

HCR2019

水曜日から昨日まで3日間、ビッグサイトのHCR2019に通い詰めだった。HCR2019とは正式名を「国際福祉機器展2019」と言って福祉に関するハードウェアやソフトウェア、サービス、関係企業、関係団体などが一堂に会する展示会でこの展示会の仕事に携わってかれこれ14年になる。

初めて携わった2006年は自分自身がまだ母親の介護を続けながらの撮影仕事だったので目にする事すべてが勉強だった。介護業界もまだ黎明期で今ほど参加企業も多くなく、生まれたばかりの介護制度の為の行政、各種関連団体主体の啓蒙・ピーアール的な内容だった。それが今では多くの企業と団体が参加し、福祉車両などは国内主要メーカーはもちろん数年前からはあのメルセデスベンツやアルファロメオなどの福祉車両が出展されるようになった。

今回、改めて感心したのは寝たきりで口と目しか動かせない障害者がニュースや天気予報、照明のオンオフ、その他生活全般でアレクサを便利に使っている映像。CMでカレーがどうとか彼女がどうとかそれもアリだがこれこそがアレクサの有効利用なのではないかと強く感じた。スマホやタブレットなどは介護業界では以前からその有用性は語られてきたが今後5Gの時代になれば障害者にとっては画期的な世界が広がるように感じる。

また、この展示会の特筆すべき光景は来場者も出展者も真剣だということ。知りたい事や調べたい事、新しい技術や知識など日々、福祉・介護の現場で悩んでいることをダイレクトに見聞きし、それに応える出展者の真剣な姿は毎年あちこちで見られる。そんな展示会はなかなか無い。モーターショーなどの単なるPRの場としての展示会が沈没しつつある昨今、ダイレクトな情報交換の場はそれを本当に必要としている人にとっては無くてはならないことを実感した。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

サイレントストーン

先週は相方殿が胆石の腹腔鏡手術で週初めから週末まで入院していた。別に何かお世話が出来るわけではないがやはり心配なので病院に出たり入ったりで、週末には大阪出張と何かと慌しい週だった。自分も10年以上前に胆石の手術を同じ腹腔鏡で経験しているので何となく理解はしていたが、今は術後5日には退院が当たり前だそうだ。

自分の時はそんなに早く退院したかどうか記憶は曖昧だが、最近の術後の回復の早さには驚いている。先週末に退院して今週は自宅で普通の生活に戻り、今はもうお仕事に勤しんでいる。その昔、亡くなった母親は同じ胆石で開腹手術をして1ヶ月くらいは普通の生活には戻れなかった。いやはや医学の進歩は素晴らしいものだ。

周りには意外と胆石持ちが多い。胆石の事をサイレントストーンと呼ぶらしいが、今の医学では一度だけでも痛みが出た場合は即手術をした方が良いとの担当医の弁。相方殿も7月に一度だけ強い痛みが出て即手術となった。今はそういう時代らしい。

LEICA Q-P

LEICA Q-P