雲に惹かれて

中国・九州地方では大変な豪雨の被害が出ている。自分も一昨日は本当に危機感を感じた。だが、それが自然の力であり、畏敬の念を忘れてはならないと思う。豪雨の夜の翌朝、ベランダから望む高く青い空に何層にも重なりディティールが浮き出るような美しい造形的な雲。雲にはいつも惹きつけられる。これも自然の成せる技だ。

あくまで自分の感覚的な印象だが、LEICA Qは広いラチチュードの中に解像感が浮き出てくるような描写をする。このような雲はなかなか見たとおりに写しこめない。カメラ側の設定でかつてのコダクローム風になるようコントラスト・彩度・シャープネスを変えているが、これはその設定で撮りっ放しのJPGをフォトショップでレベル補正だけ行った。

LEICA Qというカメラはこのレンズと専用にチューニングされたボディが生み出す描写にその真骨頂がある。オリジナルサイズの画像で見ると絞った時のSUMMILUXは恐ろしいほどの描写だ。

LEICA Q

LEICA Q

集中豪雨

昨夜、新宿で仕事を終えた帰り道、恐ろしい思いをした。天気予報どおり大雨の中、いつものように中野長者橋から首都高に入り、西池袋からトンネルを抜け、凄い雨だなあ、と思っている矢先、人生初めて前輪が浮く経験をした。板橋付近を走行中、それほどスピードは出ていなかったと思うが一瞬前輪のグリップが無くなり、右の側壁寸前まで流れて肝を冷やした。さらに与野インターを出て17号線に出るともっと恐ろしいものが待っていた。

夜10時を過ぎればいつもは交通量が多い17号線も空いているのだが途中で急に渋滞になった。5分ほど全く動かず、この間、雨は小降りになっていたので何が起きたのか?にわかに考え付かず、イライラしていた。すると3車線あるうち自分は一番右側に居たが左2車線の車がすべて自分の居る右端に車線変更を始めた。その先には赤色灯が見える。嫌な予感がした。

少しづつ動き出すと思わず「うわ!」と声を上げた。3車線の一番左側の車線が冠水していてワゴン車2台が車半分水没して立ち往生していた。自分の走行車線もかなりの冠水状態でそのまま走行することに一瞬躊躇するほどの水の量。こういうときは人は判断を迷う、しかし思い切ってアクセルを吹かし、祈る思いで冠水している道を渡りきった。

以前、似たような経験はしたことはあるがここまでの冠水状態には遭遇していなかったのでかなり焦った。この広い幹線道路の17号線でこんなことが起きるとは。昨今の気象はいつなんどき自分が被害に会うか分からない。水没したワゴン車の姿がまだ目に焼きついている。自分があと少し早く左車線を走行していたら・・・他人事ではない。運が良かった。

LEICA Q

LEICA Q

ジェットストリーム

TOKYO FMの深夜番組、「ジェットストリーム」が今夜で50周年を迎えた。

高校時代から浪人時代、学生時代から社会人になってからもあのテーマ曲「ミスター・ロンリー」から始まる番組をイージーリスニングしていた。パーソナリティである機長は初代・城達也から小野田英一、森田真奈美(フライトアテンダント)、伊武雅刀、そして現在の機長・大沢たかおまで5代に渡る。城達也の頃、深夜のハイファイサウンドは神秘的でまるで夜空を飛んでいるかのような錯覚を覚え、遠い異国の地に思いを馳せたものだ。

オープニングはパイロットの交信の声から「遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流はたゆみない宇宙の営みを告げています・・・」で始まる城達也の渋いナレーション。終わりに「日本航空があなたにお送りする音楽の定期便 ジェットストリーム。皆様の夜間飛行のお供を致しますパイロットは、私、城達也です」やはり城達也の機長が好きだ。

青春時代に聴いていたものは忘れないものだ。高校時代はパイロットに憧れ、番組スポンサーがJALということもあってこの番組は特に記憶がある。音楽やナレーションなどのいわゆる「音」の記憶はその時代を昨日の事のように呼び覚ます。今夜は2時間の飛行。51年目のジェットストリームを聴きながら書いている。

LEICA Q

LEICA Q

悲しい一日

フリーアナウンサーの小林麻央さんが昨夜亡くなった。長い間、ガンの闘病中だったが残念ながら力尽きてしまった。麻央さんの肉親の悲しみや、ご本人の悔しさは私には想像だにできないし、面識があるわけでもないがひとつだけ思い出すことがある。数年前のあるイベントでまだ結婚前の麻央さんがゲストでいらして挨拶をされたことがあった。私は仕事で麻央さんが挨拶したステージの記録撮影をしていた。

最初の印象はとても清楚で美しい女性という印象だったが、挨拶を聞いて驚き、そして感心したことがあった。彼女独特の美しい声で全く澱みなく、彼女自身の言葉で理路整然とそして嫌味なく、とても美しい日本語で挨拶をされた。挨拶の長さもちょうど良く、終わった時に思わず「素晴らしい!」と心の中で拍手を送ってしまった。

今時のアナウンサーでもよく噛んだり、下品だったり、言葉を発する前に「え~」とか「あの~」とか発したりすることがあるがそういった無駄な言葉も一切なく、品良く本当に美しい日本語の挨拶だった。あの時の麻央さんの聡明さは今でもハッキリと記憶している。そんなことを思い出しながら今日はとても悲しい一日だった。ご冥福を祈りたい。

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.