晩夏の気配

これだけ長い期間スカッとした晴れ間が見えないと気分も落ちる。写真は晴れだろうが雨だろうがそれぞれの良さがあるのは理解できる。だが個人的には雨は好きではない。仕事柄、雨だと仕事にならない場合が多いのも影響している。お気楽に雨なら雨の表情が撮れる、とかいう心理状態にはなかなかなれない。

ウォーキングも続けているが、どんよりとした曇りや雨が降り出しそうな夕暮れ時は物悲しいし、気分が上がらない。昨日は本当に久しぶりに少しだけ太陽が顔を見せてくれた。普段はありがたみを感じない太陽がこれほどありがたいものかと改めて感じた。毎日同じコースを歩いていると季節の移り変わりにも敏感になる。空気はもう夏の終わりの気配だ。

LEICA Q

LEICA Q

特別養護老人ホームに居る母親、齢96歳になる。可能な限り週に一度は会いに行っている。長年の不自由な体にも関わらず愚痴ひとつこぼさず、いつも「ありがとう」という感謝の言葉ばかりでわが母親ながら尊敬に値する母親だった。

だが今年に入って私のことや相方殿のことも分からなくなりつつある。脳内出血で倒れてもう30年ほどになる。その間、徐々に衰えて徐々に記憶も曖昧になってきているおかげで、こちらのショックはそれほどでもなく、母親の変化には何とか耐えられている感じだ。それでも息子のことが分からなっていく母親を見るのは切ないものだ。

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

神様がくれた時間

2月から始めた歯の治療がようやく終わりに近づいてきた。はじめは前歯の上の差し歯の異変からで、次に奥歯の下、さらに奥歯の上、次々に悪いところが見つかり、すべてセラミックに変えることに。具合の悪くなった歯は30年以上前に治療した歯ばかり。歯肉が痛んで腫れたり根元が少し膿んだりして歯の問題だけでは済まなくなっていた。寿命と言えばそうなのだがまあよく働いてくれたと考えるしかない。

当時はセラミックなどまだ無い時代だったが現在ではポピュラーで安全で歯との相性もよいため歯医者も強く勧める。ただ、まだ保険適用外なのでかなり費用はかかったが長い眼で見れば良かったかもしれない。3箇所のうち2箇所は治療が済んで具合は非常に宜しい。残りは奥歯の上のブリッジの治療でフィニッシュだ。幸いここ2~3ヶ月は仕事も例年に比べて忙しくなかったのでこれは神様がくれた治療の時間だと思っている。健康はまず歯からということだ。

LEICA M9-P / Hektor 73mm f1.9

LEICA M9-P / Hektor 73mm f1.9

温暖化の影響

先日、帰宅中の車の中でFMを聞いていたら、その内容は地球温暖化の及ぼす影響が航空機にも関係して現在のように普通に飛べなくなる可能性がある。とのショッキングな内容だった。

運転しながらだったので細かい記憶はちと曖昧だが、要は今後もし温度が上がり続けると航空機用エンジンに必要なエンジンに取り込む空気の圧縮率が下がり、その結果、今の航空機が一般的に積載している重量では現在の滑走路の長さでは離陸できなくなるらしい。つまり重量を減らすか、離陸の時間を昼間ではなく温度の下がる夜に切り替えるか、といったことも検討しなければならない時が来るかもしれないらしい。

気温の高い南米のある国ではそれが理由で実際に夜の飛行を積極的に行っている国もあるとか。いずれにしても地球温暖化がそんなことにも影響してくるらしい。まさかそんな時代が来るとは夢にも思わなかった。仕事などで航空機を利用するとき、いい歳をして飛行中は子どものように窓の外を飽きずに眺めている。個人的にはこんなシーンにも影響を及ぼすことのないよう祈るだけだ。

LEICA Q

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