冬の空に想う

冬の空が好きだ。空気が澄んでいてどこまでもクリアな空気感が気持ち良い。ついついカメラを向けてしまう。この時期、太平洋側と日本海側では正反対の空模様。日本海側にも写真家の友人が居るが気候の差はその友人の作風にまで影響している気がする。

かつてカールツァイスレンズはヨーロッパの空気感を描写することを基準にして設計されているとツァィス関係の書籍に記述されていたことを記憶している。日本に比べてヨーロッパは緯度が高い。一般的には太陽が日本よりも低い位置を通る。その影響はレンズ設計や写真家の作風にも影響すると言えるかもしれない。

地球上でも日本国内でも住んでいる場所によって写真が変わる。住んでいる場所で感性が磨かれる、それは頷けるところがある。

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大谷翔平

大谷翔平選手のMLBエンゼルスへの入団が決まった。高校時代から逸材と騒がれ、当初はMLBを目指して日本の球団には入らないと表明していたが、日本ハムが強引にドラフト指名し、熱烈な説得とその当時の栗山監督との出会いが日本ハム大谷を誕生させた。その後、栗山監督と二人三脚で前人未到の二刀流を続け、様々な批判を浴び続けながら投手としても打者としても一流であることを証明してみせた。

当初は私も二刀流は反対で100年に一人の逸材投手に二刀流は妨げになると感じていた。だが栗山監督という名監督との出会いが結果的には大谷選手にとって大きな飛躍になった。大谷選手とは常人では計り知れない才能を持っていたということでそれを見抜いて世間の批判をものともせず二刀流を貫いた栗山監督と大谷選手には拍手を送りたい。

MLBでも様々な意見が出ることが予想される。だがこうなったらMLBでも二刀流を貫き、イチロー以来の不世出の選手にまで登りつめてもらいたい。名前が売れて回りにチヤホヤされて堕落していく選手が多い中、大谷選手の謙虚さ、勤勉さ、冷静さはブレることがないと思う。きっとMLBでも結果を残してくれると信じている。

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体のサイン

昨日、母親の四十九日を終えた。身内だけで良き時間を持てた。母親が亡くなった後の軽い体調不良は相変わらず続いている。何年か前に経験した自律神経失調症にも似ている。考えてみればここまで長く生きてくればどこかがおかしくなっても不思議なことではない。機械でも長く使用されればどこかが壊れるのは至極当たり前のこと。生身の人間ならばなおさらだ。

以前ならばなぜこんな風に体調が悪いのか?と色々な診療科にかかって調べ、そのせいでメンタル的にも悪くなるということもあったが最近では不調は体のどこかがサインを出してくれていて日々気をつけなさい、大切にしなさい。と、示唆してくれていると考えるようになった。本当に深刻な状態ならばさすがにそういうサインも出るはずで今の不調は体からの良いサインかもしれない。

改めて思うのはやはり人間は食事と睡眠と適度な運動。これに尽きると思う。自分は相方殿のお陰で食事に関してはかなりマシな方だが睡眠と運動は意思が弱く自分でも情けなくなる。現代は自分も含めてこの一番基本的で簡単なことが守れていない人間がほとんどかもしれない。自分の体は自分にしかケアできないものだが分かっていてもなかなか間々ならない。

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カオスの渋谷へ

昨日は、写真展開催中の友人たちへ会いに渋谷ルデコへ。JLC=ジャパンライカクラブの10回目の写真展だがR-D1の頃からの知り合いも多く、もう10年以上のお付き合いになる。以前はよく会って飲んで喋ってライカのエンスーなことを熱く語り合っていたが最近では写真展が年一回のご挨拶になってしまった。

10年とひとことで言うのは簡単だがひとつのことをグループで続けてきたことは尊敬に値する。最初期の頃はここまで続くとは想像していなかったがここ数年はクオリティも大変高く、立派な写真展になったことは素晴らしい。と同時に写真を楽しみで続けている友人たちが羨ましいとも思う。

ルデコ自体は以前のビルの趣を残しつつ、新しいビルに改装になったがギャラリーとしてこうした施設が渋谷に存在することはとても好ましいことだ。今、渋谷駅周辺はカオスの最中で人の流れも複雑だ。それに加えてパルコや西武の近辺の衰退度は以前の渋谷を知っている年代としては寂しい限りだ。ここもいずれ大きく様相を変えて旧い渋谷の姿は過去のものになるのだろう。

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