ワンオペ

8月が過ぎてあっという間に9月も5日。やはり忙しくなるとなかなかブログに向かえないものだ。暇な8月から繁忙期の9月~11月に突入したがしばらく撮影仕事が空いたので勘が戻るのに少し時間がかかりそう。仕事が詰まっていると一連の撮影プロセスも自然と体が動く。そういう意味では撮影も体を動かすアスリートにも似ているように感じる。

撮影も最初のイマジネーションとそれに続く様々なアクションが水の流れのように自然と流れていくときは上手くいっている証拠。そこがどこかで少しでも停滞し、迷うと大切なポイントをなかなか見つけられずに終わることがある。それでもなんとか格好をつけられるのは長年の経験の賜だが内心はスッキリしていない。そういう意味でも出来るだけ撮影現場に出たいのだが今度はその分の補正作業が年々厳しくなってきている。

最初から最後までワンオペでやらないとクオリティが守れないと考えてこのスタイルを貫いてきているが、この世界の他のカメラマンは分業も多く、今まで考えないようにしてきたがちょっとしたハードルを迎えている感じだ。ましてスチールとムービーをワンオペで同時撮影などもたまに依頼されるので体がいくつあっても足りない感じだ。それでもワンオペスタイルは変えられない性格なのも分かっているので悩ましい。

LEICA Q

LEICA Q

ネグローニドライビングシューズ

アップルウォッチを使い始めて毎日の歩数と距離、消費カロリーなどがリアルタイムで把握出来るようになって歩くことへの意識が上がり、それとともに靴の重要性を痛切に感じるようになった。カメラマンは現場によっては一日に20,000歩、20キロくらいは無意識で歩いてしまう。それだけ歩くと自分の足に靴がフィットしているかどうかは大きな問題でカラダに与える影響も少なくない。

現在、一番のお気に入りのシューズはネグローニ。プライベートと少々ラフでも許される現場の場合、ネグローニのドライビングシューズIDEAを愛用している。ここのスニーカーはイタリアンレザーとソールをベースに優れたデザインと随所に工夫とオリジナリティがあり、独特のインナー形状からくるフィット感と履き心地は素晴らしい。ドライビングシューズと謳っているだけあって運転中のソールの感覚はナチュラルでとても秀逸。履きおろした直後でも足に吸い付くようなフィット感は他のスニーカーが履けなくなる。

どこへ行くのも常に車移動で距離も歩く方なので自ずとドライビング&スニーカータイプのものになる。常時4~5足くらいを履き替えながら、色のバリエーションなどでTPOに合わせて使用している。純国産で海外のブランドモノや特別高価なものでもない。だが厳選した素材と拘りのデザイン、履き心地を追求した逸品だ。昨年からお気に入りで定番になっている。靴のセレクト=足のケア、すなわちカラダのケアにも繋がると感じている。

LEICA M9-P / Thambar 90mm f2.2

LEICA M9-P / Thambar 90mm f2.2

HANEDA AIRPORT

年に数回だが出張で羽田空港を使う。ほとんどが日帰り出張。この時のパターンがほぼ決まっている。早朝5時か6時頃に車で自宅を出る。一般道から首都高に乗り、5号線から環状2号線、湾岸線を経由して羽田空港P3パーキングへ。昔からなぜか全日空が好きでターミナルは必ず第二ターミナル。ゆえにパーキングも常にP3かP4。行き先や手荷物検査場の関係で最近はP3ばかり。慣れたルートなので搭乗口までほとんどルーティンな感覚。

もともと飛行機好きだったので羽田空港に行くのはたとえ仕事でも高揚感がある。これから目的地に向かう乗客で賑わいのある空港も好きだ。仕事を終えて心地よい疲労感とともに最終便で羽田へ無事ランディングして到着口を出る。エレベーターでP3まで帰るルート。行きはあれほど賑わっていた出発ロビーが24時近くになると人も居なくなり気配すら感じない。そんな空港が仕事を終えた自分とシンクロして思わず「お疲れ様」と声をかける。そういう空港の姿も好きだ。

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

建築写真の肝要

デジカメウォッチのインタビュー記事でPCニッコール19mmの詳細な解説をしていた。その記事の中で奇しくも建築写真撮影における肝要を解説していて思わず膝を打った。普段から感じていたことを詳しくかつ正しく解説していたからだ。今回の記事はいつもの記事に比べて充実した内容でレンズ解説とその使用環境などここまで詳しく解説した記事は今まであまり無かったのでは?一見の価値がある記事だ。

もし興味のある方はこの記事を参考にして頂きたいが、この中で今まで様々な意見が出ていた「シフトレンズで現場にて最終構図を決めて撮るか?」「ワイドレンズで後でフォトショップなどで補正するか?」というプロセス。自分は以前から建築・インテリア分野では現場にてノートリミングで最終構図を決めることは当たり前と考えてきた。ほとんどの空間系専門のカメラマンにとっても同様だと思うが、他分野のカメラマンがたまたま空間を撮る場合、後でソフトで補正しても変わらないという声をよく耳にしていた。キヤノンからEF11-24mmが出たときにこのレンズこそそういう使い方が合っているとまで言うプロも居た。

今回の記事はそれをレンズの特性から見事に解説している。それ以外でも空間系撮影には安直に考えられている分部がある。それはまた別の機会に書きたい。私は現在はキヤノンユーザーだが今回のニコンの開発陣の見識を高く評価したい。建築・インテリアの撮影分野ではキヤノンのTS-E 17mmと24mmはマストだが、20mm前後のTS-Eレンズをぜひ発売してもらいたい。17mmと20mmではたった3mmだが構図は全く違ってくる。現在の17mm、24mmの間に20mmがあれば理想的な撮影が可能になる。今のキヤノンの技術ならばさほど難しいことではないと思うのだが?いかがなものか?

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.

LEICA M-P / SUPER-ELMAR-M 21mm f3.4 ASPH.