ウチのお姫様

腎不全になってはや1年半が過ぎたウチのお姫様のイネ様。三毛猫特有のツンデレは相変わらず、見た目はかなり痩せてガリガリに見えるのだが、調子はすこぶる良い。いきつけの動物病院のドクター曰く、腎臓は完全に機能していないし、あわせていつも貧血気味らしいのだがその状態に体が慣れてしまっているらしい。小さな体だがその生命力には驚かされる。

相方殿と二人がかりで毎晩、輸液を注入するのがルーティンでウチの生活はこのお姫様中心に回ってしまっている。その為、もう一匹の黒猫のムギ君は忘れられがち。もともと黒猫はドジで少々お頭が悪く、マヌケなのだがちょくちょく忘れてしまわれていることはちょっと可哀想に思うときもある。

まあ本人は全く気にせず、淡々とおバカ振りを見せてくれているのが救いだが。何はともあれ、ウチの家族なので出来るだけ長く仲良く過ごせていけたらと思う。まあそれにしても今のお姫様は手間とコストがかかり過ぎるのがなんとも頭が痛い。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

モダン亭太陽軒

昨日はプライベートでちょっとした記念日だったので地元川越のモダン亭太陽軒へ。洋館風の西洋料理店で建物は国の登録有形文化財。最近SNSなどでにわかに有名になっている川越スカラ座という老舗の映画館の隣にある。

「県産の食材などを使用して料理人の工夫、店舗の雰囲気など豊かさを実感できる埼玉ならではのグルメ」ということで埼玉県S級グルメに指定されているらしい。お店は雰囲気も料理も和洋折衷の趣きで独特の空気感。観光客よりも地元の人に愛されている料理店で好感が持てた。

肝心の料理は独特で一見フレンチ風だが味は和風にアレンジされていてどちらかと言うと薄味、食材そのものの味を大切にしていて体に優しく我々世代にはちょうど良い味付け。盛り付けもお皿も大正ロマン風でこういう料理店は今まであまり経験した事がない。

ランチもディナーもコースのみで何種類かある。昨日はディナーコースの中で一番リーズナブルなコースだったがそれでも十分堪能できた。この先も季節ごとの食材などが楽しめそうなので次回は秋にでも行ってみたいと思う。

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LEICA Q-P

LEICA Q-P

6月23日という日

本日は沖縄慰霊の日。今から74年前のこの日、沖縄では太平洋戦争時の沖縄戦で組織的な戦闘が終わった日とされている。以前のエントリーでも書いたが太平洋戦争時の沖縄については日本人として必ず知っておかなければならないことがある。しかし、8月15日の終戦記念日に比べ、この日の意味を知っている日本人は非常に少ない。

特に本土に暮らす人々は相変わらず他人事で74年経った今でも昔と変わらず、沖縄に過酷な歴史と負の遺産を追わせ続けている。いったい誰の責任なのか?政治家はもちろんだが歴史をきちんと伝えてこなかった教育者、マスコミ、などなど沖縄に暮らす以外の全日本人の責任だ。

バカンスのついででも良いので一度は沖縄を訪れ、その悲惨な歴史を知るべきだ。そしてぜひ「平和の礎」を訪れて欲しい。そこには全ての戦争犠牲者を慰霊するこれこそが日本が本来持つべき平和を祈る施設としての理想とする姿がある。8月15日と同じように6月23日も全ての国民が沖縄に対して哀悼の意を表す日が来ることを切に願う。

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

LEICA M10-P / SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.

黄金のバンタム

昨日19日未明、イギリス・スコットランドのグラスゴーで行われたバンタム級WBSSセミファイナル、井上尚哉vsエマニュエル・ロドリゲスの対戦は井上尚哉の衝撃的な2ラウンドTKO勝利となった。自分を含む多くの井上尚哉ファンたちは今回のような結果を願ってはいたがまさかあのような大舞台で現実になろうとは・・相手は無敗のチャンピオンである。いやはや井上尚哉というボクサーは想像を超えるボクサーだ。

大昔の話だが、かつてファイティング原田という名ボクサーがいた。自分が中学生くらいの頃だったと思う。ラッシュ時のパワーが凄まじく、無尽蔵のスタミナで数々の心に残る試合で今でも語り草になっているボクサーだ。モノクロのTV映像でのアグレッシブで心躍る試合っぷりを今でも記憶している。世界ボクシング殿堂入りした唯一の日本人ボクサーで初めて世界的評価を受けたボクサーだった。

その当時、今回の井上尚哉と同じWBAバンタム級チャンピオンにはブラジルのエデル・ジョフレという伝説のボクサーがいた。井上と同じように無敗の王者として君臨し、生涯成績は78戦してたったの2敗しかしなかったボクサーだ。バンタム級史上最強と評価する専門家も多く、認定団体がWBAと設立間もないWBCの二つしかなかったチャンピオンの価値が今よりも遥かに高かった時代だ。ゆえに彼は別名「黄金のバンタム」と呼ばれていた。その生涯たった2回の敗戦をさせたのがファイティング原田だった。

井上尚哉を見ているとファイティング原田とイメージが被る。ボクシングのタイプは違うがファンの心を強烈に惹きつけるボクシングスタイル、さらに世界的に評価されている点も同じだ。ただし、ボクサーとしての技術力・パンチ力・知性などは井上尚哉の方が上回っている気がする。エデル・ジョフレを破ったファイティング原田を上回っているとなれば井上尚哉こそ黄金のバンタムの再来と言える。

人間性も優れている井上尚哉、今や井上尚哉は26歳にして日本人ボクサー史上最高傑作の評価を得ているのも頷ける。この先どこまで昇り詰めるか楽しみでならない。

追記
ボクサーとしては2015年に具志堅用高氏、大場政夫氏が新たに殿堂入りしていた。具志堅用高氏は日本人ボクサーとして世界王座連続防衛記録保持者。大場政夫氏は故人でチャンピオンのまま亡くなった唯一のボクサー。このお二人ともリアルタイムで熱狂したボクサーだった。機会があればまた書きたいと思う。

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6

LEICA M10-P / SUMMARON-M 28mm f5.6